ペーパードリーム

夢見る頃はとうに過ぎ去り、幸せの記憶だけが掌に残る。
見果てぬ夢を追ってどこまで彷徨えるだろう。

ふるさとの人形浄瑠璃を渋谷で!

2015-12-24 14:14:20 | 美を巡る
151219.sat.

これぞかぶりつき、50cmの至近距離で人形浄瑠璃を見ました。



「寿式三番叟」、五穀豊穣を寿ぐ祝いの舞い。
模範上演ということで、たった8分でしたが、
リアルな人形に頭の上で鈴を振られて、
なんだかとっても荘厳な幸せな気分に。

 

郷里の南信州には、大鹿歌舞伎や黒田人形など芸能遺産が多い。
毎夏行われる「いいだ人形劇フェスタ」は
世界中から人形劇関係者が集まる一大イベント。
あの川本喜八郎人形博物館もある。

今回は300年の歴史を誇る今田人形浄瑠璃を保存し、
伝える龍江の皆さんが渋谷道玄坂ギャラリーに来られて、
その活動を披露するという催し。
今田人形は宝永元年1704年以来、戦時中も、
一年も休むことなく上演されてきたのだそうです。すごい!
信州伊那谷には、人形浄瑠璃座が盛時には22座もあったそうな。(現在は3座)
現在は、アメリカやフランスでの海外公演もこなしているという。

 
 


実演の後は、実際に人形を扱わせていただき、
その難しさと重さにびっくり。
主遣いになるのに十数年?と聞けば、その修行に気が遠くなります。

   
これまでも、たびたび国立小劇場に文楽を見に行き、
人形が人形でなくなる凄さを見てきてはいたけれど、
こんな身近にその大元があったなんて、
ふるさと再発見の日でもありました。
保存会にも入っちゃいましたよ。

懇親会では、田舎のおじさん、もとい大先輩たちと、
懐かしくやさしい方言に囲まれての、楽しいひととき。
こんな時間が巡って来るなんて、
ついこの秋まで考えてもいなかったんですけどね。
不思議なご縁が続いている。つながっていく。


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