ペーパードリーム

夢見る頃はとうに過ぎ去り、幸せの記憶だけが掌に残る。
見果てぬ夢を追ってどこまで彷徨えるだろう。

白梅を過ぎったひと

2018-03-11 03:07:54 | 暮らしあれこれ
180305.mon.

5日。池上梅園にて歌会。

 

雨なのに、門を入る前から梅の香りでむせるほど。
梅の名前は山ほどある。
白加賀、見鏡、八重揚羽、月世界、蘇芳梅、月宮殿、
水心鏡、花座論、通い小町などなど誰が付けたのか、
名と花を見比べながら歩くのもひとときの優雅な時間だ。
(この日はそんな余裕はなかったが)

 

 

和室の入口付近、
「思いのまま」という札が掛けられていた一木。

 

「“思い出通り“という道は何度も歩いたけれど“思い通り”の道はなかなか通れない」
と詠んだK氏のことをふと思い出す。

1月末に逝ってしまったけれど、川柳の名手でもあった。
亡くなる2週間前にいただいたちょっと弱気な、
でも相変わらず達筆な巻紙の手紙。。。
3日前にご焼香に伺った時に聴いた、篠笛のお仲間の笛の音。。。

刑事の道を真っしぐらに全うされたK氏の、
お茶目な笑い顔が、白梅をよぎった気がした。

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