ペーパードリーム

夢見る頃はとうに過ぎ去り、幸せの記憶だけが掌に残る。
見果てぬ夢を追ってどこまで彷徨えるだろう。

深い海の底で蓮はゆらぐ。永遠に。

2021-05-15 23:16:04 | 暮らしあれこれ
210513.thr.



つねちゃんの深海の魚の絵、好きだったな、
地球の裏側にまで繋がっていそうな不思議な蓮の一連も。
つねちゃんの詠む五行歌は、いつだって絵画的だった。
そりゃあ画家だもの。でも、それだけではない。音があった。
それはひとの声であったり、ビルを抜ける風の音であったり、
草原の命のささやきであったりした。



日本酒と旨い肴に目がなくて、個展の打ち上げには自ら仕入れた美酒が並んだ。
先月、久しぶりのリアル歌会は欠席だったが、
「つねちゃんキッチン」からお手製の土佐文旦のマーマレードが届いていた。
その甘酸っぱさがたまらなく美味しくて、すぐにメールをした。
返事がないけど届いてるよね、読んでないかな?そろそろ手紙を書こうか、
と思っていた矢先の、突然の訃報。

今月1日頃?、ご家族は入院、海外暮らし、と誰もいない家で
椅子に座ったまま逝ってしまった。

  

毎年5月には国立新美術館で太平洋美術会の展覧会があって、
歌友有志で観に行って、六本木のレストランでワイン、というのが常だったが、
去年は中止。今年は展示をしても、一般客は行けないことに決まったようだ。
そのことを知ったかどうかのタイミングだったようです。
数年前に大病をしてすっかりスマートになって、
個性的なおしゃれにますます磨きがかかったチャーミングな洋画家でした。
川崎常子さん、つねちゃん、空の上でも深海の魚の絵を描くんでしょう? 
個展の案内が空から降ってきそうです。合掌。

  

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