ペーパードリーム

夢見る頃はとうに過ぎ去り、幸せの記憶だけが掌に残る。
見果てぬ夢を追ってどこまで彷徨えるだろう。

必死三昧

2015-07-24 03:47:27 | 美を巡る
150722.wed.



智美術館、「遠くて近い 井上有一展開」
井上有一先生は、私の書の師である西垣一川先生の師・夢現先生と
同時期の上田桑鳩先生のお弟子さんとのこと。



しょっぱなの書の展示「必死三昧」に、心を掴まれました。

一匹狼は逞しくも悲壮でもなく、寂しいもの。

質素自然に暮らすことがいい。

ぶち壊した所で生まれてくるものがある。

「魚行水濁」
ナマズはナマズで、アメンボウはアメンボウでどぜうはどぜうで・・・
フナが横切って水が一瞬濁ろうが、ただそれだけだ。

宮沢賢治と境遇が似ているということで、
賢治作品をコンテでガシガシ書いている。
そこから発するエネルギーの強さ。

同じ手法で書かれた東京大空襲を体験した生々しい反戦記は、
いまの安倍政権に読ませてあげたい。


エントランスは、いまをときめく103歳、篠田桃紅先生の作品。

予想以上にいい時間でした。



7月26日まで。

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