ペーパードリーム

夢見る頃はとうに過ぎ去り、幸せの記憶だけが掌に残る。
見果てぬ夢を追ってどこまで彷徨えるだろう。

内も外もボタニカルアート尽くし

2018-08-22 17:13:17 | 美を巡る
180813.mon.



こんなボタニカルアート作家がいるなんて知らなかった。
野村陽子さん。
帰省中、どこにもいかないのもね、と13日、
家族で駒ヶ根のかんてんぱぱガーデンへ行ってきました。

 

いつも行くショップではなく、
広い敷地の上の方にある野村陽子植物細密画館。
無料の美術館ってのが、まずすごい。
いくら地元の出身だとはいえ、無名の画家の持ち込み作品を見て、
これは本物だと直観し、美術館を立ててしまった社長はもっとすごい!

野村さんの制作過程を映像で流していた。
実物大で描くのがボタニカルアートの条件のひとつ故に、
実際に透かし百合を根っこごとアトリエに持ち込んで、
脚立に乗りつつデッサンを始め、着彩を終了するまで、
ひと月の間対象と向き合う姿に思わず見入ってしまう。
会場には原画と拡大鏡が。
裸眼で見ても気が遠くなりそうなのに、
拡大鏡で見ると、卒倒しそうな緻密な筆の跡。

桜、百合、薊、南瓜、ブロッコリーなど見慣れた植物や野菜に混じって、
バナナやドラゴンフルーツといった普段は目にしない南国のものが目を引く。



最近引き上げて来られたようだが、
亜熱帯植物を描くために南大東島に4年ほど住んでいたようだ。
南の島に住んで絵を描いたといえば、
奄美に住んで没した田中一村を思い出す。
画家は南を目指すのか。

モノクロにすればまるで若冲を思わせるような構図の葡萄図、
もといヤマブドウの細密画も。

 

エントランスには、
野村さんのテリハノイバラの絵を下絵にしたという対のステンドグラスも。
光の透過を意識したガラスもまた素晴らしい。
いやはや時間を忘れてしまう空間でした。

 




庭は、今見てきたような植物が広がる。
実物も絵もこれらすべてが、かんてんぱぱのボタニカルアートだ。

 


ガーデン内のそば処栃ノ木でいただいたおろし蕎麦も美味。
(辛味大根はかなり辛いですが大丈夫ですか、と何度も念押しされた(^_^;))

近燐には赤蕎麦の里もある。今回は出ていなかったが、
蕎麦の花の絵が出展されている時期もあるだろうな。

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