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世界最大のアパレル企業インディテックスの規模が凄まじい件。

2018年11月08日 | 繊維業界の転職
今日何気なくネットで繊研プラスを見ていたら、ザラを手掛けるスペインのグローバルSPAインディテックスについて書いてあった。
インディテックスは1985年にスペインで創業された世界第1位のアパレル企業である。
普段あまり目にすることの出来ない数字や本社の様子が書かれており、目からウロコだったので、簡単に書いてみたい。
※2016年度
●年商
2兆8000億
●年間型数
5万 ※ZARA単体で2万
●平均生産ロット
15000-20000
●年間生産枚数
11億7700万枚
●デザイナー
600人
●店舗数
7292 ※ZARA単体で2000

凄まじい。。
数字も凄いけど、驚いたのは生産枚数のうち、6割は周辺国で量産しており、残り4割のベーシックな定番品などはアジア製という点。
日本で言えば、ユニクロ、無印良品なんかは100%アジア製なんじゃないだろうか。中国、ミャンマー、ベトナム、バングラデシュ、カンボジア、インドネシア、、。
周辺国で量産することで、地の利を生かしクイックな量産-デリバリーを実現しているそうだ。また、生産国に関わらず、自社の物流倉庫に製品を集積して、どの店舗に何をどのくらい発送するかコントロールしている。
最近日本のアパレルでも導入が広がっているRFID、ICタグを全ての製品に装着している。物流、店舗も完全に対応済み。本社のコントロールセンターにて、製品がどこに有ってどこで、いつ、どのくらい売れたのかリアルタイムで可視化して管理している。

しかしデザイナー600人て、、笑。
これ単純に型数を割ると、1人あたり年間約85型である。生産実績なので、実際作るサンプル数は没分を含めたら想定しかねる。
しかし日本の普通のアパレルの場合、1人最低年間150は堅いんじゃないだろうか。1ブランド年間600-1000型とかで、デザイナー4-6人くらい。布帛、ボトム、ニットカット、雑貨みたいな分け方で。×5-8ブランドくらい有る感じかな。
ちなみにODMだと、没サンプル含め一人当たり年間700-1000型は企画生産担当。

僕は一般的なファッションアパレルでは働いたことが無いので、詳しい比較は出来ないけど、、
もしかして、というか全くもって作る仕組みが異なるのでは?という印象を受けた。
圧倒的な店舗数から1型あたりの稼ぎが全く異なるのもあるが、多品種少量が行き過ぎてないかと。あと人員コストのかけ方。

ちなみに僕の前職は、年間売り上げ30億弱、年間型数約600。デザイナーは7人。1人平均80-90型。一般的なアパレルの面接に行くと、え?デザイナー多くないですか?と言われる。

日本のSPA代表ユニクロのファーストリテイリングは2018年、年商2兆を突破している。インディテックスは3.3兆、H&Mは2017年度で2.6兆。H&Mは2017年から低迷しており、2018年第1四半期に4200億相当の売れ残りが発生しているとニュースになっている。

ファストリはインディテックスを追い抜く算段ができているように感じる。店舗数は世界累計3445。2016年には海外店舗の売り上げが国内を抜いており、年に約1500-2000億程度の伸びが有る。
単純に見たらユニクロがH&M抜いてとりあえず世界第2位となる日はそう遠くないと感じる。

RFIDの補足。
ネットで軽く調べた範囲では、日本でRFIDを取り入れているのは、ユニクロ、オンワード、ビームス、シップス、マウジー・スライ等のバロックジャパンリミテッド。
従来手作業で枚数管理していた作業が劇的に簡易化される。物流センターでは、海外からの入庫、店舗への発送前検品など。店舗では入庫検品、棚卸しなど。今までは、POSでの販売に関するSKU管理は有っても、枚数に関しては手作業によるチェックが必要だった。特に棚卸しは手作業でないと確実に出来ない。
製品にRFIDが取り付けてあれば、ハンディデバイスを製品にかざすだけで、どのSKUが何枚有るか確認出来るようになる。物流センターではハンガーラックをトンネルのような設備に通したり、海外パッキン、ダンボールの上からハンディをかざすだけ。

なんか思いつきで書いていったら個人的な忘備録みたいになってしまった。。笑。

しかし一般的なアパレル、市場で売れていると言われるアパレルと比べてもグローバルSPAの規模は桁違いだなと感じた。そしてまだまだ業界への理解が足りないなと反省もしている。