今日は秋葉原のオーディオ専門店に行ってみた。秋葉原はクリスマスとは無縁な街である。特にオーディオ専門店にはほとんど人がいない為季節感も皆無といった印象。
ダイナミックオーディオ5555
ヘッドホン選びでも何度か訪れたことがあるお店。ヘッドホンコーナーには中級機からハイエンドまで、ヘッドホン、ヘッドホンアンプが勢揃いしている。奥に行くとスピーカーコーナーで、ペア5万円代から100万クラスまで、選抜された機種が沢山並ぶ。スピーカーコーナーだけ見たら、やはりヨドバシカメラ秋葉原店の品揃いは異常なほど充実しているのだなと感じた。。
先日ヨドバシで試聴して最高だったELACのbs403を基準に、近いものありますか?ってリクエストしてみた。そう312は置いてあったけど、403は置いてなかったのである。
1つ目はモニターオーディオのスタジオ。
昨日と同じく、CDは今年出たSUPERCARのベスト盤。3曲目のSTORYWRITERで。
高音は出てるし、ディレイの効いたギターリフもいい感じに聞こえたんだけど、、
なんだかバランスがよろしくない。リズムギターのバッキングはモゴモゴしてて、実際のギターの音とは程遠い。
中音が滑らかに出てないのか、SUPERCAR独特のエフェクトの効いたボーカルが気持ち悪く聞こえた。。曲を変えてみても、ボーカルが致命的に駄目だった。
やっぱりELACで、、って話をすると、フロアスタンド型を試してもらう。
ふむ、、やっぱりELACしかないのかもしれないって程の違い。劇的に良くなった。やはり中音から高音まで滑らかにつながっている感じ。ギターはクランチの効き具合がはっきり分かる輪郭のはっきりした音。
僕はギターをやってたので、ギターアンプから出た音と違いが大きいと駄目だと感じてしまう。
その点、ELACはクリーンなアルペジオ、クランチのリフもギターらしい音がする。
ボーカルもふくよかな感じになって、楽器の音と一体感が出て良い感じに。
403との違いは、低音がよく出ている。これはウーファーユニットが3個も付いてるから当然といえば当然。逆に403みたいな広がりのある高音の抜けは無かった。これは中音と低音の強さが引っ張っているとスタッフさんが教えてくれた。
ちなみにもう1人の店員は、部屋で音量を絞って聴く際はブックシェルフが良いって言ってたのに対し、先のスタッフはFSなんかはしっかりドライブさせれば、音量絞っても、やはり大きいスピーカーの方が良いと言う。
どっちなんだ、、w
しかしこのFSタイプ、全然悪くなかった。
23万くらいのブックシェルフ、312よりも良かった。ちなみに312はリスニングポイントにかなり縛りがあるそうで、ぴったり合わないと音がかなり変わるらしい。BGMで流すなら指向性の緩い?FSタイプが良いとか。
ヨドバシに今回のFSタイプあったかな、、聴き比べないと分からない。。
でも僕の好み的に低音ってあんまりいらない。
曇って聞こえるし、他の音への影響が強い。
試聴はCDプレーヤー、プリメインアンプ共に40万クラスのアキュフェーズだった。ヨドバシは13万で20万クラスの性能とされるローテル。
アンプの違いとかどうなんだろう。よく分からない。
次は4年前にプロジェクターを買ったAVACへ。
、、、店が無くなってたw
中央通りの末広町あたりから1本南に入った通り、エネオスの隣にあったんだけど、セブンになってた。知らずにセブンで休憩して通り過ぎた。。
本店は新宿店になったらしい。
確か都庁の近くだったかな。プロジェクター買った年の年末にパイオニアのブルーレイプレーヤー見に行った。やたらと豪華な内装、試聴ルームだったと記憶している。
秋葉原店は150インチのスクリーンが2つ並ぶ暗室が有って、まだフルHDが主流になる前から何年もプロジェクターを見に通った。残念である。
AVACの店員さんは今日行ったダイナミックオーディオと同じく、丁寧に相談にのってくれるいい店である。
グーグルで検索して、アキバオーディオなる店へ。入り口は普通の雑居ビル?で、隠れ家的な店かな?と思いつつエレベーターで上がる。エレベーター出たらマンションみたいなドアが閉まってた。2時に開けますの看板。。もう4時なんだが、、w さっさと後にした。
他に無いかなーと調べたら、ハイファイ堂が末広町あたりにあるらしいので行ってみた。
年代物の製品を修理して売ってる中古販売店だ。
店はたしかに中古販売店そのもの。
ネットで見た年代物の製品が並ぶ。
レトロフューチャー感のある海外製のCDプレーヤーや、ウォールナットの材木に囲われたマッキントッシュのアンプなどなど。
店員さんと雑談してみたんだけど、ELACのスピーカーは今は無いらしい。そしてもし最近のELACにプリメインアンプを用意するなら、年代を揃えた方がいいらしい。
ちなみに、ネットで調べてると、古いアンプに最新のスピーカーを合わせたり、その逆もあったり。とある書き込みには、オーディオに正解など無いので、自分が良い音と思うなら年代も気にせず、組み合わせていった方がいいとあった。
、、どっちなんだw、、
量販店や専門店みたいに気軽に相談にのってくれる感じでもないので、店を後にした。
どちらかというと店舗は玄人さん向けである。
オーディオってのがよく分からないので、帰りに書泉に行ってみたのだけど、、
オーディオというのは、初心者向けのガイドブック的な本が無いらしい。
Amazonで検索してもそれっぽい本が無い。
書泉に唯一有った本は、製品の規格やソースからスピーカーまでの流れなど、知識的な内容で、いまいち。。なんというか、スピーカーの選び方、アンプの選び方、セッティングの方法、それらに付随する考え方や教養を諭してくれる本が無い。
カメラの時と大きく違うなと。。
カメラの場合、フィルムカメラの使い方、撮り方、現像のやり方、考え方、露出や絞りの考え方などあらゆる場面の教則本が沢山ある。
特に昨今、フィルムカメラ用のオールドレンズが最新のミラーレスカメラで使えるようになり、いかに古いレンズに魅力があるかプッシュしまくってる本まである。僕もかなりお世話になった。結果、レンズのみでは納得いかずライカM3を買うまで至った。もう手放したけど。
オーディオはというと、古い製品のメンテは大変だと思うが、僕みたいなライカに魅力を感じるような若い人間は、多少なり見た目につられてることは否定しない。しかし昔の製品はコストパフォーマンスが良いことを知っている。中古で見かける製造年の80年代、僕が生まれた年代だが、日本がどんな時代だったかも知っている。だから新品を品定めすると同じくらい古い製品に興味がある。
しかしながら、オーディオ業界的には、または製品寿命的に?やはりメンテが大変なのか、なぜか最新のデスクトップオーディオのお供に、昔のアンプ合わせてみませんか?みたいな流れが全く無い。そんなに御法度なんだろうか。
ミラーレスカメラ=ハイレゾ、デスクトップオーディオ
オールドレンズ=オールドアンプ、プレーヤー等
って感じで流行同士で結びついてるんだけど。どうなんだろね。初心者の戯言かもしれないが、なんか勿体無いよね。ハイファイ堂でピカピカに綺麗にしてもらって新品みたいなアンプを見たら、そんなことを思った。
フィルムの感光剤にいかに効果的に光を入れるかを念頭に設計され、さらにカラーすら念頭に無かったオールドレンズ。最新のデジタル撮像センサーでは、光量落ちはするし、カラーバランスなんてめちゃくちゃだし、焦点合ってるかも怪しいくらいだが、使ってる本人は満足している。楽しんでいる。最新のデジタル撮像素子向けに設計されたレンズの方が、遥かに綺麗に写真が撮れるにも関わらず。
オールドレンズを使ってるのは、最新のデジタルカメラを一通り揃えた人が多い。旗艦システムたるハイエンドなカメラを脇に置き、サブカメラにフルサイズミラーレスを買い、遊んでいるのである。
オーディオにはそういった遊び、余裕が感じられない。若い人や入門者とクロスオーバーする隙間が無いと感じるのも、そんなところから思う次第だ。
ところで、ネットを見てると、ピュアオーディオを脇に置き、昨今のヘッドホン、ヘッドホンアンプに興じる人を見かけた。
簡単にまとめると、最近のオーディオ業界ではハイエンド以上の、富裕層が買うような超ハイエンドにメーカーの主点が振り切られており、今までの中級機〜ハイエンドが手薄になっているそうだ。
実はハイエンド製品自体の質も下がってきている割に値段は上がり続けているそうで、ユーザー評論家共にもはや情熱を感じられないのでは?と書かれていた。そういった流れが、オーディオ業界を衰退させ、頭打ちになり停滞しているそうだ。
そんな状況だから、ヘッドホンブームで若い人がいくら高いヘッドホンやヘッドホンアンプを買っていても、彼らはスピーカーで聴くような従来のピュアオーディオには来ない。とも書かれていた。確かにその通りだと思う。今の時代お金が無いのは、若い人も50代も同じだ。
https://www.google.co.jp/amp/s/pansaku.exblog.jp/amp/25826186/
下記は抜粋させて頂いた。
'"私も試聴しながら2700万円をいまポンと出せるなら、こいつを買って帰っても悪くないと一瞬思った。しかし、次の瞬間、それを実際にやってしまうと面白くないと考え直した。やはり食指が動かないのである。これを悠々と買える身分になっても、これを買うかどうか確信が持てない。なにかが間違っている。音以外のなにかが。そんな気がするのだ。"
"財力は普通でも、本当にオーディオを愛して散財する人間に機材が行き渡り、時間と愛情をかけて愉しまれ、評価される。そして、その経験がメーカーにフィードバックされて、より良い製品の開発につながる。これが本来の姿である。"
この方が言ってることはオーディオ業界の現状をよく表していると感じる。
話はそれたけど、カメラの時と同じように結局は自分が楽しいと思う方向へいくしかないようである。製品選びも正しいかどうかは別にして、思ったようにやってみようかなと。