先日行った人材会社の内容が合わない求人案件を片っ端から辞退したんだけども。
そうしたら最近になって片っ端から書類が落ちる。
転職サイトからの希望に添いかねる結果のメール。
人材会社2社から今回はお見送りのメールと電話。
ふむ、昨日今日で応募5→3落ちた。
総合成績で見ると、、7応募のうち、5が落ちたことになる。
落ちたものはしょうがないので、次の案件を探すだけである。
2年前は慣れてなくて落ち込んだ時もあったけど、今回は何も感じなくなってしまった。
メインの頼れる人材会社はコンスタントに求人案件を送ってくれる。
本当にありがたい。てかやっぱり2年前よりも案件が多い気がする。
今日も2つ紹介してもらった。
1社は老舗のカジュアルメーカーである。
ちょっと前に倒産したけど、大手商社の融資で復活したらしい。。。
ってこれ、前職の会社と同じじゃないか。
ただ強力なブランド価値は持っており、事業再生の頃から再建が進んでいるようで、安定して見えなくもない。
担当ブランドはライセンスブランドである。
これも前の会社と同じ。三陽商会のバーバリーみたいな、、って書くと先行きが不安になるな。
直貿で企画生産である。デザイナーがいないらしい。
9年弱いた会社とまんま同じ作り方だから、経験を生かせるのでは?とアドバイスをもらった。
これは、企画デザインから生産管理して納品までを担当するやり方である。
企画生産は、こんな商品作ったらどうだろうか?から、店に並ぶまでをやる。
僕はこのやり方でイラレ・フォトショ・直貿に強くなった。
これの難点は、責任の所在と業務が集中する点にある。
通常はデザイナーがデザインして、仕様書を書いて、色決めて、生産管理が引き継ぎ。
生産管理が工場とやりとりしてサンプル作成と量産をする。
間でパタンナーが型紙を作ったり、検品して工場にコメントを出す。
ブランド事業部の場合、ブランド毎に生産管理がいる。僕の前の会社は縦割りというか、仕入先ベースだったけど。。
プリントのデータだとか、仕様書・パターンの不備はデザイナー・パタンナーの責任となる。
企画生産は、それらを引っくるめてやるので、製品の不備は全て担当者責任となる。
仕様書が遅いと物事が進まないし、プリント柄作るのに何時間もかけるのが難しいというのもある。
パタンナーがいない場合、検品責任も出てくる。
まぁ何か有ってもタイミング次第では、全て生産管理にツケがまわるんだけども。。笑
具体的にどんな分業しているのか分からないが、僕がいた会社では僕が90%近く生産管理したので
効率的にまわった。デザインと生産の割合も1:9くらい、誰もまともに縫製が分からないので
僕がまとめて指示して管理した方が早かったし、毎日現地と話した分、質も向上した。
中国工場の生産管理に各デザイナーが連絡して、別々に何か依頼していくのは本当に効率が悪い。
とある日本人社長が総経理のメーカーなんて、バラバラに言いたいこと言うのやめてください、なんて言われたし。。僕が生産管理寄りになることで、元々専属グラフィッカー含めて企画デザイナー6人でやっていた内容が3人、2人でまわせるようになった。代わりにデザインについてはMDとデザイナー任せだった。
もう1社は、こちらも大手商社の繊維部門のグループ会社である。
担当は百貨店向けのブランド、これもまたライセンスブランド。
ちょっと気になる記述が、、
「企画はほぼOEMや商社に提案させる」
デザイナー、パタンナーがいるのに、これってどういうことだろう。
『誰がアパレルを殺すのか』にも書いてあるが、昨今の洋服の同質化の原因は
企画ごとOEMや商社に投げることである。それを地でいくのだろうか。。
その作り方で生産管理がどう必要になるのか、メーカーのクッションとしか想像できないが。。
ちょっと色々聞いてみたくはある。
セレクト系が落ちるとなると、百貨店、ライセンスブランドから逃れられないような気がしてくる。
百貨店といえば、伊勢丹相模原店と府中店の閉鎖が発表された。
首都圏の百貨店が閉鎖になるという一大事である。前の会社でもよく耳にした店舗だ。
高島屋はSC化の方向に突き進んでいるし、百貨店は重要な岐路にいる。
ライセンスブランドといえば、三陽商会のバーバリー、過去のラルフローレンもそうだし
ライセンス元の海外企業が直営に切り替えるのがトレンドらしい。
直営化の目的は、ブランド価値の再生である。
ライセンシーにハンカチとか、傘とか、その国独自のアパレルを作らせていると
異なったブランドイメージが散見されるようになって、結果ブランド価値が下がる。
それを直営が一本化して企画、製造、販売することで、ブランドイメージが統一出来る。
ライセンス元が全てをコントロールする本来の在り方に戻ったと言うべきなんだろうか。
調べたら、ラルフローレンはちょっと特殊で、ライセンス生産していた日本の会社が合併して
直営会社となったようだ。しかし他のライセンシーは契約打ち切り、または子会社化している。
今までライセンシーに独自の製品を作って販売を許可したり、日本支社の運営を任せて
いたのが無くなる。すると、三陽商会のようにリストラが発生したり、急激に業績不振になる。
前の会社でも過去に有名ブランドが直営になりライセンス契約が打ち切られた。
その場合、在庫がどうなるかと言うと、可能な限り叩き売りで現金化して、余ったら焼却処分である。
生地の柄自体に版権が有ったりするのでバッタ屋に出すわけにもいかない。
事実上、販売停止命令なわけで、契約切れた後、定められた日程以後に販売したら違反となり訴えられてしまう。会社は特別損失を計上するハメになる。同時に販売員やらデザイナーやらを雇い止めにして
相殺するのかもしれないな。
そういえば、バーバリーが不良在庫を焼却処分して世間で叩かれている。
その在庫って元ライセンシーの在庫も含まれているんだろうか・・?
前の会社の事業譲渡先もライセンスをやっていたようで、ライセンスが切れた後、抜本的な事業再編をしたらしい。その頃と今を比べると、年商が100億も少ない、6割減である。僕が4月にネットで見た急激な業績変遷は、これが理由だったのかもしれない。そこからさらに新たな事業再編で譲渡を受け入れる。。やはり辞めておいて良かったかもしれない。
ちょっと話がそれたけども、僕は就活をしていると百貨店、ライセンスというキーワードには敏感に反応してしまう。ただ希望的観測を言えば、ライセンスが安定している限り、椅子取りゲームには参加しないとも言える。
常に座れる椅子が有るというか。あくまで業績が安定している場合の話だけど。
サブライセンスでコラボみたいなことも順調だとか。一定のシェアを確保してまともな競合がいないとか。
とはいえ、トレンドに取り残されるとか、デベロッパーベースの抜本的な変革にはめっぽう弱い。
百貨店がこの先マイルドヤンキーの溜まり場になるようなことが有れば、それはそれでアパレルが泣くだけである。
そうしたら最近になって片っ端から書類が落ちる。
転職サイトからの希望に添いかねる結果のメール。
人材会社2社から今回はお見送りのメールと電話。
ふむ、昨日今日で応募5→3落ちた。
総合成績で見ると、、7応募のうち、5が落ちたことになる。
落ちたものはしょうがないので、次の案件を探すだけである。
2年前は慣れてなくて落ち込んだ時もあったけど、今回は何も感じなくなってしまった。
メインの頼れる人材会社はコンスタントに求人案件を送ってくれる。
本当にありがたい。てかやっぱり2年前よりも案件が多い気がする。
今日も2つ紹介してもらった。
1社は老舗のカジュアルメーカーである。
ちょっと前に倒産したけど、大手商社の融資で復活したらしい。。。
ってこれ、前職の会社と同じじゃないか。
ただ強力なブランド価値は持っており、事業再生の頃から再建が進んでいるようで、安定して見えなくもない。
担当ブランドはライセンスブランドである。
これも前の会社と同じ。三陽商会のバーバリーみたいな、、って書くと先行きが不安になるな。
直貿で企画生産である。デザイナーがいないらしい。
9年弱いた会社とまんま同じ作り方だから、経験を生かせるのでは?とアドバイスをもらった。
これは、企画デザインから生産管理して納品までを担当するやり方である。
企画生産は、こんな商品作ったらどうだろうか?から、店に並ぶまでをやる。
僕はこのやり方でイラレ・フォトショ・直貿に強くなった。
これの難点は、責任の所在と業務が集中する点にある。
通常はデザイナーがデザインして、仕様書を書いて、色決めて、生産管理が引き継ぎ。
生産管理が工場とやりとりしてサンプル作成と量産をする。
間でパタンナーが型紙を作ったり、検品して工場にコメントを出す。
ブランド事業部の場合、ブランド毎に生産管理がいる。僕の前の会社は縦割りというか、仕入先ベースだったけど。。
プリントのデータだとか、仕様書・パターンの不備はデザイナー・パタンナーの責任となる。
企画生産は、それらを引っくるめてやるので、製品の不備は全て担当者責任となる。
仕様書が遅いと物事が進まないし、プリント柄作るのに何時間もかけるのが難しいというのもある。
パタンナーがいない場合、検品責任も出てくる。
まぁ何か有ってもタイミング次第では、全て生産管理にツケがまわるんだけども。。笑
具体的にどんな分業しているのか分からないが、僕がいた会社では僕が90%近く生産管理したので
効率的にまわった。デザインと生産の割合も1:9くらい、誰もまともに縫製が分からないので
僕がまとめて指示して管理した方が早かったし、毎日現地と話した分、質も向上した。
中国工場の生産管理に各デザイナーが連絡して、別々に何か依頼していくのは本当に効率が悪い。
とある日本人社長が総経理のメーカーなんて、バラバラに言いたいこと言うのやめてください、なんて言われたし。。僕が生産管理寄りになることで、元々専属グラフィッカー含めて企画デザイナー6人でやっていた内容が3人、2人でまわせるようになった。代わりにデザインについてはMDとデザイナー任せだった。
もう1社は、こちらも大手商社の繊維部門のグループ会社である。
担当は百貨店向けのブランド、これもまたライセンスブランド。
ちょっと気になる記述が、、
「企画はほぼOEMや商社に提案させる」
デザイナー、パタンナーがいるのに、これってどういうことだろう。
『誰がアパレルを殺すのか』にも書いてあるが、昨今の洋服の同質化の原因は
企画ごとOEMや商社に投げることである。それを地でいくのだろうか。。
その作り方で生産管理がどう必要になるのか、メーカーのクッションとしか想像できないが。。
ちょっと色々聞いてみたくはある。
セレクト系が落ちるとなると、百貨店、ライセンスブランドから逃れられないような気がしてくる。
百貨店といえば、伊勢丹相模原店と府中店の閉鎖が発表された。
首都圏の百貨店が閉鎖になるという一大事である。前の会社でもよく耳にした店舗だ。
高島屋はSC化の方向に突き進んでいるし、百貨店は重要な岐路にいる。
ライセンスブランドといえば、三陽商会のバーバリー、過去のラルフローレンもそうだし
ライセンス元の海外企業が直営に切り替えるのがトレンドらしい。
直営化の目的は、ブランド価値の再生である。
ライセンシーにハンカチとか、傘とか、その国独自のアパレルを作らせていると
異なったブランドイメージが散見されるようになって、結果ブランド価値が下がる。
それを直営が一本化して企画、製造、販売することで、ブランドイメージが統一出来る。
ライセンス元が全てをコントロールする本来の在り方に戻ったと言うべきなんだろうか。
調べたら、ラルフローレンはちょっと特殊で、ライセンス生産していた日本の会社が合併して
直営会社となったようだ。しかし他のライセンシーは契約打ち切り、または子会社化している。
今までライセンシーに独自の製品を作って販売を許可したり、日本支社の運営を任せて
いたのが無くなる。すると、三陽商会のようにリストラが発生したり、急激に業績不振になる。
前の会社でも過去に有名ブランドが直営になりライセンス契約が打ち切られた。
その場合、在庫がどうなるかと言うと、可能な限り叩き売りで現金化して、余ったら焼却処分である。
生地の柄自体に版権が有ったりするのでバッタ屋に出すわけにもいかない。
事実上、販売停止命令なわけで、契約切れた後、定められた日程以後に販売したら違反となり訴えられてしまう。会社は特別損失を計上するハメになる。同時に販売員やらデザイナーやらを雇い止めにして
相殺するのかもしれないな。
そういえば、バーバリーが不良在庫を焼却処分して世間で叩かれている。
その在庫って元ライセンシーの在庫も含まれているんだろうか・・?
前の会社の事業譲渡先もライセンスをやっていたようで、ライセンスが切れた後、抜本的な事業再編をしたらしい。その頃と今を比べると、年商が100億も少ない、6割減である。僕が4月にネットで見た急激な業績変遷は、これが理由だったのかもしれない。そこからさらに新たな事業再編で譲渡を受け入れる。。やはり辞めておいて良かったかもしれない。
ちょっと話がそれたけども、僕は就活をしていると百貨店、ライセンスというキーワードには敏感に反応してしまう。ただ希望的観測を言えば、ライセンスが安定している限り、椅子取りゲームには参加しないとも言える。
常に座れる椅子が有るというか。あくまで業績が安定している場合の話だけど。
サブライセンスでコラボみたいなことも順調だとか。一定のシェアを確保してまともな競合がいないとか。
とはいえ、トレンドに取り残されるとか、デベロッパーベースの抜本的な変革にはめっぽう弱い。
百貨店がこの先マイルドヤンキーの溜まり場になるようなことが有れば、それはそれでアパレルが泣くだけである。