ことばを鍛え、思考を磨く 

長野市の小さな「私塾」発信。要約力、思考力、説明力など「学ぶ力」を伸ばすことを目指しています。

気になる日本語・小ネタ集(その2)

2005年09月26日 | ことば・国語
そろそろまたネタがたまってきたのでパート2です。

①今日の信濃毎日新聞、県信濃美術館の特別展の紹介記事の一文、
 「特別展「○○○」が開いている」

展覧会が自分の意思で「開いている」んですか?
開いているのは人間なんだから、ここは当然「開かれている」ですよね....。


②これも新聞(朝日or信毎)のスポーツ欄の記事。
 中日の連敗を受けて、

「わずかに残る優勝の可能性をあきらめてしまったのか、....」

「可能性をあきらめる」っておかしくないですか?
あきらめるのは「優勝」なのですから、「わずかに可能性の残る優勝をあきらめてしまったのか、....」が正しい表現ではないでしょうか....。


③これは、実は私も最近までまちがえて使っていました。「リンクを貼る」

「コピー&ペースト」の意識が影響するためか、つい「貼る」を使いたくなりますが、正しくは「リンクを張る」ですね。
「張る」には「1点から伸びたものの先が広がる」という意味があります。
因みに英語ではmake linksと言うそうです。
詳しくはこちらを参照してください。→ことばの素朴な疑問を素朴に考えるぺーじ


④ヤマト運輸のノボリに書いてあるキャンペーンの文句、
「ストップ・ザ・交通事故ゼロ運動」

おいおい、どっちやねん....。
「交通事故ゼロ運動」をストップしたらあかんでしょ!
決まり文句的なものをとりあえず繋げてみた結果、わけのわからないものになっています。
「ゼロ」を取るか、「ストップ」をなくすかしないとね....。
でも、もう何年もずっと使われてますよ。
大量に作っちゃって、どうしようもないんでしょうね...。


では、またそのうちにパート3を....。お楽しみに!


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