ことばを鍛え、思考を磨く 

長野市の小さな「私塾」発信。要約力、思考力、説明力など「学ぶ力」を伸ばすことを目指しています。

考えるのはめんどう?

2005年06月18日 | 学習一般
ちょっと難しい問題にぶつかると、すぐに解き方や答えを知りたがる子が多くなっている気がします。
考えるのがめんどうなのか、10秒くらいで「わかりません」と助けを求める子、それさえ言わないでただボーッと考えてるフリをしている子...。
私は少しでも自分で考えさせたいので、とりあえず何か書かせます。少しずつヒントを出して何とか10%でも1%でも自分の力で解かせます。

手間を考えれば、全部教えてしまった方が楽なんですよね。教える方も、教わる方も...。でもそれじゃすぐ忘れてしまう。その場だけできても全く身についていない。意味も分からずやり方だけ覚えているのは一番タチが悪いのです。例えば小学校で速さ・時間・距離の関係を図にして「ハ・ジ・キ」と暗記させる教え方。お陰で、中学生のほとんどが「ハ・ジ・キ」に頼らないと速さや時間の計算ができない。そんなの実体験に即して考えさせれば、手間はかかっても概念をしっかり植え付けることができるのに...。

こういうことが多くて悩んでしまいます。今の学校や一般の学習塾で一番足りないのが、自分であれこれ試したり考えたりという「試行錯誤」の時間だと思います。自分で考える喜びを十分体験しないまま、勉強とは覚えること、教えてもらうことだと勘違いしたまま大きくなっている若者が多いような気がします。もしかしたら若者だけでなく、日本人全体にその傾向があるかも...。

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