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沈黙の臓器

2007-08-19 | その他
肝臓には毎日お世話になっています。

そこで今日は肝臓の働きをおさらいしましょう。
肝臓には大きく4つの働きがあります。
まず栄養分(糖質、たん白質、脂肪、ビタミン)の生成、貯蔵、代謝。
があります。そこで肝臓が炎症などで影響を受けると栄養状態の
悪化に直結します。

次に、血液中のホルモン、薬物、毒物などの代謝、解毒。
多くの薬物は肝臓で代謝・解毒を受けます。
そのため、肝臓の働きが落ちると、薬の中毒が出やすくなります。

三番目の働きは、出血を止めるための蛋白の合成。
このため、肝臓の働きが悪くなると、出血がとまりにくくなります。

四番目は 、胆汁の産生と胆汁酸の合成 。
胆汁は脂肪の分解を担う消化液で、毎日500mlも産生されます。

肝臓は非常に予備能力が高い臓器です。
驚くことに、一般に日常では全体のわずか20%程度しか使ってません。
ですから、慢性肝炎や肝硬変になっても自覚症状が出ないことが多い
ことから、「沈黙の臓器」と呼ばれています。
でもこのことがあだになって、発見が遅くなることが多いのです。

肝臓は、再生能力が強いのです。
たとえば肝臓の一部が外科手術などで摘出しても、
ほとんど元の大きさにまで肝臓を再生することが出来ます。
しかし肝硬変という状態になると再生できなくなります。

皆さん肝臓は沈黙ということは鈍感な臓器です。
定期的な評価(検診などでの採血や超音波検査)は必要ですよ。
肝炎を起こすウイルスも関心を持ちましょうね。

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