タケニグサは、子供の頃から見慣れた大きい夏草・・・・昔から田舎の山道では大きく目立って居た。
子供の頃には、夏休みになるとクワガタやカブトムシ獲りで山道を行き来し、その道すがらこの大きな草に花が付いいているのを見るたび暑い夏を実感していた記憶がまざまざと蘇る。
山斜面の荒地や谷川縁から大きく背を伸ばし、白い綿クズ、糸クズの様な花を茎頂に総状に付けている。
子供の頃にはこんなにもこの花を眺めた事はなかったが・・・・
こうして見ると誠に奇妙な形の花を付けている。
てっきりこれだけ猛々しい草は帰化植物だろうと思って居たが、さにあらず在来種らしい。
撮影2014.7.5
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
芥子(けし)科 : タケニグサ属
畑の周辺や道路の法面、山崩れ跡のような地表の安定していない所にいち早く進出する植物群を先駆植物と呼んでいるが、タケニグサはその代表的な植物で、山崩れ跡、あるいは町中(まちなか)の造成地等にしばしば顔を出し、その大きな異様な姿で人目を引くが、雑草が生い茂り始めると先駆植物の常としてその姿を消す。
大きくなると2m近くに達し、菊の葉を大きくしたような異相の葉を付け、日本の植物のようには見えないので昔の人はチャンバギク(占城菊)と呼んだ。
チャンバとは現代のベトナム周辺にあった王国の名前である。
語源には茎が中空で竹に似るからというもののほかに、竹と一緒に煮ると竹が柔らかくなって加工しやすいからとの俗説もある。