私がトイレに駆け込むのは必ずしもトイレのためではない
ベスト8決定の特攻兵は気合いを入れ続けている。
こいつもこのブロックを抜けてやろうと、そして最もハードなブロックを抜けてきた私に対したまらなく仕留めがいを覚えているに違いないのである。対戦前のテンションの高さは見ていて心配するほどだ。
スペースドッグ。逆境であった。
ドルドレイがおそらくライデンに対し最も強力な戦闘力を誇るステージである。
そのバーナーは目視不能であり、ライデンに対するOMGステージの立ちドリルは「回避不能」という研究結果も出されている。
今年マイクが使えないので、驚いたような顔をしてみせる。
しかし私は内心落ち着いていた。
本ブロックがあまりにハードな故、順境だと気が抜けてしまうだろう。
そして順境でのドルVSライは -少なくとも私は- 負けてはならないのである。
負けたらしこたま狩られた校長が切れるし、
アケを求めて仙台まで来て精神崩壊するまで抜かりなく死につくしたMen氏も遺憾の意を示すに違いないのだ。
幾人ものドルドレイの悲しみを背負い、戦うのである。
特攻兵が2セットにレーザーで打ち抜かれた回数は4-6発。
即死である。
ドルドレイの見せ場はそこに一切無い。
どうしても隠していた奥義を出されたと思いたがった――彼はついこの間仙台に来てたくさん対戦していた――特攻兵のコメントは最終的に下記の通りである。
「見たことがなかったレーザー」
「沙羅曼蛇でもレーザーは強かった」
私はうなずくと、
僅かに飛んだバーナーの飛沫に、
早秋色も半ばに枝から手を離してしまったもみじを重ねずにいられなかった。
-散るもみじ 残るもみじも 散るもみじ
良
秋の福岡の話である。
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