とても歳の離れた男の子に食事に誘われ
申し訳ないが気乗りしなかった
若く何事も経験が浅いことが
会話の端々から見て取れること、
相手に会話の糸口を見つけさせる
スマートではない振る舞い、
文化的な好奇心が感じられないところ、
顔にはこだわらないけれど
雰囲気が私のタイプではないところ
数えればきりがないほど
要するに興味が沸く要素がない
彼は私を魅力的と言うが
私は彼に魅力的な要素を見つけられない
双方が互いに魅力を感じる時、
それは互いに与え合えるものがあると感じる時だ
一方的に与えるだけ、奪われるだけの関係では
恋愛関係など立ち行かないことを
人はどの段階で知るのだろう
与えられるものの種類は無限だ
安らぎや癒し
高揚感や快楽
美や誇り
名誉やステータス
お金や住居
ニーズのあるもの全て
それらを交換し合うことで関係に親和性が生まれ
愛情は育つのではないか
そうするためにちゃんと
自分の魅力を差し出すことを
怠るべきじゃない