たびにでるたび

***旅に出るたび **胸につもる何かを *ほんの少し、眠る前に

美容師さんの夢

2021-07-09 00:15:00 | 
昨日の夢。

昔お世話になっていた美容師さんが

見たこともない美容院にいて

私は慣れたように鏡の前にいる。

彼が私にかなり積極的に

個人的なアプローチをかけてくる。

それは周りの人に聞こえてもお構いなしで

不器用ではないけれど一生懸命で

感じがよくて、でも誠実なのが伝わってきて。

かつて私は彼に憧れたことがあって

彼はとても素敵な人だったし

話も合う部分が多かった。

お互いに好意に似たものは持っていたかもしれない。

でもそれは、恋愛につながるものではなかったかもしれない。

その彼からの突然の具体的なアプローチに

私は鏡の前で戸惑いつつも嬉しく思った。

彼がセット面を離れたときに

隣に座っていた友人(現実には知らない)が

「彼がこれだけはっきりした態度で

気持ちを表しているのだから

あなたもはっきり応じないと失礼だよ」

と小声で私に言い、

私は仕事に夢中な今、お付き合いも将来も

とても考えられないと思った。

それを2人きりの場できちんと話すことにした。

彼が戻ってきたときに

食事でもしながらお話できませんか、と言うと

彼は喜びを隠しきれない顔をして

隠している振りをしながら

仕事の時間次第で今日でも、と言った。

少し離れた後ろのデスクに

彼の上司らしき人(私の昔の上司)がいて

彼は早足で歩み寄り、小声で話しかける。

今日6時か6時半にあがれますか?

そんなに人手もいらなそうだし、と

小声でも静かな店内には聞こえてしまって、

それでも彼は恥じ入ることもなく

堂々と一生懸命で、私も彼に対して

誠実に正直に話をしたいと思った。

今日、6時半にどうですか?と

彼は私の目を真っ直ぐに見ながら言う。

私は頷いて、彼を眩しく思う。