たびにでるたび

***旅に出るたび **胸につもる何かを *ほんの少し、眠る前に

伝染

2008-06-30 19:29:31 | Weblog
しあわせは伝染するんだよ、

って

あたしのことを気にかけてくれた知人の言葉

ふと思う

その人は どうだったんだろう

いっしょにいて少し元気をもらえたのは

だいじょうぶってことかな。

 

2008-06-30 01:15:05

2008-06-30 01:15:05 | Weblog
今日は1日誰とも口を聞かなかった
おつかい以外、どこにも行かなかったしね

でもね

昨日、大好きな元職場の先輩とメールしていて

「おまえには早く元気になってほしいな。
気晴らしでもなんでも付き合うから、
いつでも言ってね」

と言われて
泣き虫なあたしはまた、思わず泣いてしまった

すごく尊敬していて
すごく馬鹿みたいで
すごく人に優しい先輩なんだ

早く
少しでも早く
元気になりたいな


きみがいて
その先輩がいて
あたしがいて
みんながいて
遊んだりバカ騒ぎしたり
そういうことがもう出来なくなってしまうんだな
そう思うと悲しいけれど

仕方ないんだよね。

男の人

2008-06-29 03:21:58 | Weblog
むかしなじみのようなひとで
冗談ばかり言うけれどちょうど話が合う
仕事や音楽の話で熱く語り合えるひとだ
よくお互いの彼氏彼女の話もしていた

年上だけど、
以前そのひとがお金がないときによく奢ってあげたりしていて
今度は私が奢ってもらった
話す元気もなかなか出ない私を家に泊めてくれて
少しずつ話せるようになった

もう、悲しくて涙も出なくなっちゃった と言うと
そうかぁ とそのひとは言いながら馬鹿みたいに煙草をたくさん吸う
つられるように私も煙草をたくさん吸う

昔、4年いっしょに暮らし結婚寸前までいった人がいたんだ
と 彼が話してくれた
いっしょに暮らすってのはさ、やっぱり思うようにいかないこともあるよね
ただつきあってたまに会って、っていうのとは違うと思うんだよね
ただ愛してるだけでどうにかなるもんじゃない

うん、と私は頷くしかできない

男はさ、きっとみんな
一畳でもいいから絶対に自分だけのスペース ってのが必要なんだよ
時間をやりくりするとか、そういうことじゃないのかもしれない
二部屋あるところに住んでいたら少しは何か違ったのかもな

正しい努力をできる奴が成功するんだよ
もちろん運だってあるけど、それだけじゃない
すごい奴はみんな見えない所でもたくさん考えてたくさん努力してる
それが、否応なしに結果に出ちゃってるんだよね

いい線いきそうだな、って感じるバンドマンはみんな
仕事でもクリエイティブにバリバリやって結果を出して周りの人からも一目置かれて
そういうことできるような奴だからバンドだっていいライブが出来て人が集まる
要は、人なんだよ


たくさん話をして、
あたしは1人で勝手によっぱらって
でもそのひとが冷静に話してくれる人で
よかった

「今、すごく大事なことを言うけど、いい?
 おまえは、厳しすぎるんだよ。
 人にも、自分にも」

うん、
わかるんだ
いつもあるはずのない「完璧」を求めてしまうんだ
漠然とした、大きな、「完璧」を
そこへ至るまでの手順だって無鉄砲で危なっかしくて
怪我をするのが自分1人ならそれでもいいか、って思ってしまうんだ
いつも届かないギリギリの目標ばっかり決めて
子供の頃からずっとそうだった
だけど
大人になって
求めるものの大きさに比例して
怪我のリスクだって高くなるんだ
それなのに
あたしは同じ方法しか知らないままで
だんだん追いつけなくなるんだ
自分が届きたいものに
それで焦ったり諦めたり苛立ったり
それは
きっと近くにいる人にも伝わってしまう
それでも、あたしの周りにいる人が楽しそうだと
それだけで自分も心の底から楽しい気持ちになれるの
誰かが幸せそうだと、それだけで嬉しくなるの
だから、人のことを先になんとかしたい って
そればかりいつも考えている

それはちょっと違うよ、
と彼が言う
どんなに周りが幸せでも、
自分が幸せじゃなかったら
「みんな」が幸せじゃないんだぜ?
もっと自分が幸せでいることを本気で考えなくちゃいけない
自分が幸せになることがみんなを幸せにするんだ

いつだったか ずっと前に
同じことを誰かに言われたことがあるんだけど
あたしは酔ったせいなのかうまく思い出せなくて
もう朝だったのでふたりとも眠ることにした

本を読むその人の横でで眠ろうとしたら、
急に
それまでしばらく出なかった涙が
止まらなくなって
吐きそうで
人の隣で眠ることが久しぶりなんだと思い出した
怖かったの
ずっと
ここ二ヶ月くらい、
家に帰るのが怖かったの
同じベッドにいても
嫌な顔をされて溜め息をつかれて目をそらされて
話しかけることも部屋で音楽を聴くことも
触れることも 全部拒まれながら家にいることが
怖かったの
毎日、家に帰ろうとすると足が震えて動悸が強くなって
でも諦めたくなかった
わかりあう努力をちゃんとしたかった
出て行けなんて言葉を言わせたくなかった
今でも怖いの
毎日、あの家に帰るのが怖いんだ

あたしが泣いている顔を見られたくないのを知ってか
そのひとはぎゅっと頭を抱いてくれて
大丈夫、
つらすぎることは忘れてもいいんだよ、
今は忘れて、
早くその家を出て、
自分のことを考えろ、
大丈夫、大丈夫、

そんな言葉を聞きながらいつのまにか眠ってしまって
相変わらず3、4時間で目は覚めて
何度もうたた寝を繰り返して
そのひとと同じ頃に起きて煙草を吸って
あんまり何も喋らずにいっしょに部屋を出た

夜更けにたくさん話したからかな、
なんだかすごく気持ちがフラットに近づいた
ちょっと軽くなった


どこにもいたくないし
どこにも行きたくないし
どこにも帰りたくないけど
でも
家に帰って眠って
少し先の未来と、もう少し先の大きな未来を
冷静に具体的に考えたいなと思えるようになった













ベッド

2008-06-27 00:23:00 | Weblog
まだあんまりごはんが食べられなくて
買ってきたお米もそのまま開封する気が起きなくて

毎日飲んでばっかりいるのは
うまく寝付けないから

これからどうしたらいいんだろう
毎日毎日そのことばかり考えて
うまく何も思いつかないまま
ベッドに入って朝が来る

きみが体が痛いっていつもこぼしていて
歌う声がちゃんと出ていないのが気になってベッドを買った

変な咳が何日も続いていて
薬を飲んでもちっともよくならなくて
歌えなくなったらどうしよう、
きみが一番やりたいことができなくなったらどうしよう、って思って
カビっぽい部屋のカーテンを洗って布団を干して壁も床もきれいにして

バンドが忙しいときだしお金も時間も必要って分かってたから
少しでもきみの負担を減らせるように
家のことはできるだけやるようにした

でもきみは
本当は
何もしてほしくなんかなかったんだね
あたしに
ここに来てほしくなんかなかったんだね

いっしょに住もう
いっしょにいたいよ
いっしょにいようよ

そう言ってくれたのは
そう言うしかなかったからで
そう言いたかったわけじゃないんだよね

今日も1人でこのベッドで眠るんだ。


 


むかしの

2008-06-25 01:09:54 | Weblog
何年も前に好きだった人の誕生日だった

って

過ぎてから思い出した

去年までは、誕生日がくるたびに毎年涙が出たのにね

今はあの人を思い出しても辛くならない

何年も 時間がたくさん過ぎて

もう思い出でしかないけれど

あれはあれでよかったのかもね

幸せでいてほしいなって心の底から思えるのが

今はなんだかすごくうれしい

今日はなんだか揺れすぎたから


26歳、おめでとう。
新しい1年が、あなたにとって素敵な年でありますように。
おやすみ。


 

すきなところ

2008-06-24 00:25:37 | Weblog
「彼のどんなところが好き?」
つきあいはじめの頃、友達に聞かれて
うまく言葉にできなかった私は思いつくまま
やさしいところ
って言った。

あんまり理由なんてないんだよ、ほんとはさ。

ふわふわでやわらかくて

あったかくて

ほっとして

すこし低い声で

きみとするセックスは最初からずっと怖くなかった

抱き寄せられて体をあずけて力がぬけて

でもほんとはその前から

はじめて家を訪れた日から

思ってたんだ

好きになっちゃいそうだな、って

きみに触れてみたいな って

手を伸ばしてきみの髪に触れて、ほんとに好きになった

でももうきっときみは覚えてないだろうし

思い出したくもないんだろうな


どうして何も努力するチャンスもないまま

こんな風にならなきゃいけないんだろう

努力しないでいっしょにいる恋人同士なんて結局どこにもいないのにね。
  




熱が出る

2008-06-24 00:10:20 | Weblog
熱が出る

薬を飲んで
水分を摂って
布団にくるまって
なぜだかぼんやり涙が出た気がした

先週末は一年ぶりくらいに記憶がとぶほど飲んで
二日酔いでバイトに行ってトイレで何度も吐いて血も吐いて
すべてを笑い話みたいに話したつもりなのにまだ泣きそうな
雨の日

今日は友達の誕生日をすこし遅れて祝った
ひさしぶりに会うその子はあいかわらずで
ぐだぐだしながらきちっとしていたりして
そういうところにほっとする
相手が その時 どんな状態であっても
それだけで心が離れたりしない って
お互いにわかっているから安心なんだ
熱も下がってだいぶ食べられるようになった

睡眠もちゃんととって
ごはんも食べて
人と話しをして
ちゃんと呼吸ができるようにならなくちゃ。
まだこころは揺れるけど
たぶんこれからも揺れるんだけど
でも、ちゃんとひとりで息ができるようにならなくちゃ。
がんばりすぎるなよ、つらくなったらおいで、いつでも電話して、
いろんな人のいろんな言葉がひとつひとつすごく刺さる。泣きそうになる。
「どんなに近くにいても、どんなに親しくても、やっぱりみんな別の人間。他人なんだよね。
だから俺もいつも彼女に言うんだ、『ちゃんと言葉で伝えて』って」
いつだったか電話越しの友達の声に涙が出て、ただ「うん」としか言えなかったのは
その人の言葉が
私の、すごく欲しいものだったからだろう。

帰りたい

2008-06-22 22:42:16 | Weblog
家に帰りたい

帰りたくない

ふたりでは狭すぎた部屋が

ひとりでは広すぎるんだね

きみのこと考えちゃうんだ

否応なしに

苦し紛れに

自分が

いまきみにされていることと

あのときあなたに同じことをしたって知っているから

報いを受けている

そんな気がして苦しい

もう苦しみたくなくて

もっと苦しめばいいって

両方思ってまた息ができなくなったりする

ふしぎ

2008-06-18 00:14:27 | Weblog
へんなのー

あれから涙もでないんだ

その前は目が腐るんじゃないかってほど泣いて

息もうまくできない日々が続いていたのに

泣きたくてももう涙も出ないんだ

ぐるぐるぐるぐる考え事

ぼんやりうわのそらで

楽しい!大丈夫!って思った数分後に

何も感情が無くなって灰色になる

買ったばかりの煙草の箱が、気づいたら4時間でからっぽになっていて

気にかけてくれる人たちの顔を見たら苦しくなって走って逃げた

今日も眠らなくちゃ この部屋で

明日もちゃんと起きなくちゃ

仕事に行って働いてお金を貯めて

早くこの部屋を出なくちゃいけないのに

こころだけがまだぼんやりしてうまく動けない

へんなの。
  

2008-06-06 19:21:03

2008-06-06 19:21:03 | Weblog
別れたい

って言葉は

希望を述べているだけなのか

それとも

結論を提示されたのか

文字で見るだけだと よくわからないね


一緒に

あんなにたくさん悩んで

あんなにたくさん泣いて

あんなに苦しんで決めたことなのに

あんなに喜んでくれたことを幸福に思ったのに

あれは全部うそだった、なんて思えない


会えないなんてありえない

一緒にいて初めて自然でいられる人なんだ

どこにも行かないで

ひとりにしないで


きみの言葉ひとつひとつが

ずっとぐるぐるして止まらない。

 

あたしが汚いと思ったあたしのこと

2008-06-04 21:42:27 | Weblog
いま
すごく辛い環境にある友達と電話で長話しをして

おたがいに楽になった気がした

すくなくとも、
言葉にできることを確認しただけでもよかったと思うんだ

あたしが汚いと思ったあたしのことを
そいつはものすごく無責任に無防備に
まるごとぜんぶ肯定してくれて
あまりの根拠のなさにおかしくなって
すこし 嬉しくなった

そいつも同じように
うまくいかない出来事をぜんぶ自分のせいにしていて
電話をきったあとで、なんだかおかしくなった
だってあたしはそいつに
そいつが言ったのと同じことを言ったなって思ったから

「人に話す言葉って すべて自分に向かって話してるんだよね」
うまくいかない者同士、納得しあった言葉。
がんばらなきゃね。

過呼吸

2008-06-03 18:19:54 | Weblog
別名を過換気症候群というそうな。

何日か体が重たくて、というかむしろふわふわして

歩いているとだんだん力が入らなくなったり

ヒザがかくんとなって傘を杖のようにしていたり

めまいじゃないのにふらふらしていて

帰宅するために駅についたあたりから動悸がおかしかった

きみが家にいたら、どんな風にしよう

連絡もほとんどない3日ぶりに会うきみが

どうか私のことを前よりきらいになっていませんように

いませんように

いませんように

きみがあの子のところで私といるより心が安らいでいたりしませんように

気づくとそんなことを考えていて

そんなことを考えている自分が汚くて

汚くて 汚くて

醜くて

死んでしまえばいいのに と思った

でも同時に、

きみが家にいなかったとしてもしょうがないよ、

今は忙しい時期なんだから

がっかりしない

がっかりしない、しょうがないんだよ

あの子のせいじゃないし

きみのせいじゃないし

誰のせいでもないよ

ただ人に何か期待したり嫉妬したりする自分が最低で汚いだけだよ


ドアを開けるといつもの黒のドクターマーチンは無くて

しょうがないよ、がっかりしないよ 大丈夫 大丈夫 と思った。

鍵をして部屋に上がって

そのあたりはよく覚えていないけれど

泣きそうになるのをがまんしていたら顔がすごく熱くなって座り込んでしまって

苦しくて座っていられなくなって

呼吸がへんで手がしびれた

ああなんかへんだな私泣いてるんだなと思う間に涙が床におちて

どんどん苦しくなってしびれもひどくて動けなくなった

電話しよう

きみに来てほしいって

きっときみを怒らせちゃうしもっと嫌われてしまうかもしれないけど

でも来てほしい

閉めてしまった玄関の鍵はもう自力で開けられないし

救急車に電話してもうまく話せそうにない

きみを呼ばなくちゃ

他に会いたい人も好きな人もいないよ

今ひとりでいるなんて怖くて耐えられない

でも電話はつながらなくて

少したつと、近くのスタジオにいて忙しそうなメールがきた

手が震えてメールを返すのがやっとだった 

でも返事がない

どうしよう、どんどん体が動かなくなる 痛い

電話を鳴らす 留守電になる でも怖い

何度か繰り返すときみが電話に出て 

そのときには私は顔もしびれて息もあがってうまく声が出なくて

きみが来たときには目がうまく開けられなかった

救急車が来て、乗せてもらうときに 

きみな顔が少しだけ見えた 怒っているようにも 困っているようにも見えた

それを見たら何がなんだかよくわからないままもっと涙が出た


2人で帰宅して、体のしびれ以外おさまった私は

無表情なきみにいっぱい謝る以外にどうしていいかわからなくて

「俺に電話できたんだから自分で救急車だって呼べただろ」と言われた

それが、早く適切な処置をとるべきだ という意味だったのか

俺の邪魔するな という意味だったのか

たぶん両方なんだろう


朝起きて、手はまだしびれて痛かったけど

思っていたことを少しだけ話した

やきもち焼いたの

変だよね 汚いね

忙しいのもわかってる

半年前からきみが大変なのも知ってる

誰より知ってるつもり

だから今がすごく大事な時期なのも知ってる

だけど私は何も手助けできないのもわかってる

だからせめて少しでも何か役にたちたくて

でもうまくいかないこともあって

結局迷惑ばかりかけて

ごめんね

きみは何も言わなくて 私のひとりごとみたいだった

1つでも2つでもいい

何か聞こえたかな きみに