お茶を淹れて、
カップのふちから溢れる湯気が
まっすぐ立ち上っていた
風が、空気のゆらぎがないのだ
ふっと息を吹きかけると湯気は
たくさんの曲線を描くように形を変え
またまっすぐに戻った
そんな些細なことを
じっと見る心と時間の余裕があることに気づく
窓の外に来る鳥を観察する
葉が揺れるのを見る
軒から雨垂れが落ちるのに目をやる
身の回りの世界の美しい細部を
普段どれほど見落としていることだろう
それらこそが世界そのもので
生きることそのものだというのに
お茶を淹れて、
カップのふちから溢れる湯気が
まっすぐ立ち上っていた
風が、空気のゆらぎがないのだ
ふっと息を吹きかけると湯気は
たくさんの曲線を描くように形を変え
またまっすぐに戻った
そんな些細なことを
じっと見る心と時間の余裕があることに気づく
窓の外に来る鳥を観察する
葉が揺れるのを見る
軒から雨垂れが落ちるのに目をやる
身の回りの世界の美しい細部を
普段どれほど見落としていることだろう
それらこそが世界そのもので
生きることそのものだというのに