クリスマスやバレンタインにバレエなんて・・・なんだかね
新国立劇場の『ライモンダ』
初演2004年10月(H16)、16(土)吉田都ちゃんと23(土)寺島ひろみさんを観た。
チラシのコピーは、~ 誰からも愛されたい。でも、愛するのは一人。~
その他の配役は以下のとおりだった。
・ジャン・ド・ブリエンヌ役
アメリカン・バレエ・シアター・イーサン・スティーフェル (16日)
森田健太郎 (23日)
・アブデラクマン役
国立モスクワ・クラシカルバレエ
イルギス・ガリムーリン (16・23日)
次の2006/2007シーズンの時は、10/6(金)ザハロワの日しか観にいけなくて、ザハロワ。
チラシのコピーは、~ あなたしか見えない。愛するのは、一人。~
・ジャン・ド・ブリエンヌ役
ダニラ・コルスンツェフ(マリインスキー劇場バレエ) (6日)
・アブデラクマン役
森田健太郎 (6日)
ということで、過去に3回行っている。
初演は吉田都ちゃんの抑えた踊りが際立った。素晴らしかった!
寺島さんは初主演を観たのですが、緊張はあったものの段々と良くなったっけ。
そして今回再び、ザハロワ。
彼女は脚の上げ過ぎなのが気になり、唸った気がする。
それでも、思っていたよりは丁寧な踊りを見せていたのです。
三回目となる「ライモンダ」だが、どうだろうか?
・ジャン・ド・ブリエンヌ役
デニス・マトヴィエンコ(14日)
・アブデラクマン役
森田健太郎 (14日)
緞帳があがり紗幕にライモンダの姿、すぐにも拍手が沸く。
ジャン・ド・ブリエンヌのマドヴィエンコ登場でも拍手。
この役でのマドヴィエンコは初めて見るので楽しみ。
【1幕】
この1幕の間に3場まで有って、超盛りだくさん!
いきなり頑張りどころで必死に見る感じ。
ザハロワがでてきたときにもの凄い拍手、人気なの?主役だから?
私は2場でウトウトとしてしまった。音楽が心地よいし照明暗いし・・・
次の第3場の幻想の世界、ここのワルツが大好きです!
新国立のコールドは本当に揃っている。
しかも大変なフォーメーションで、ちょいと見ただけでは仕組みがわからない(笑)
とにかく複雑だけど、先頭ダンサーの導線はスムーズだし素晴らしかった。
ソリスト達のヴァリアシオンもバランスキープでした。
厚木さんが安定しているなと感じた。寺田さんはもう少し・・・
ザハロワはさすがに見事でした。脚を思いっきり上げちゃうけど、とても丁寧に脚を運んでた。
ポールドブラもロシア特有の感じが多少は気になるけど、雑ではなかったです。
第一ヴァリアシオン:厚木三杏
第二ヴァリアシオン:寺田亜沙子
クレメンス:丸尾孝子
ヘンリエット:西川貴子
【2幕】
ライモンダのタイトルロールは「眠れる森の美女」並に大変じゃないか?
とにかくアダージョとヴァリアシオンが多い。
ここでもアブデラクマンとアダージョ。
彼女は彼の求愛に応えられないんだけど、森田さんだったら私も惚れない(酷い(笑))
アブデラクマン役、パリオペラ座バレエ団では二コラが最高だったとのこと。
この役は野性味と色気も必要だと思うので、ノーブルな森田さんだと、どうしても物足りない。
前回も彼だったのですが、なんだか動きが王子な気がして・・・
私はイーゴリ・コルプが踊るアブデラクマンが見たいな~。
新国立劇場ではないけど、昨年の来日時に、彼、踊ったんですよね!?
見れなくて残念。次こそ!!!
あぁ、彼の色気ムンムン、というか、もはやエロな薔薇の精が見たくなった。
バンドのライヴばかりにかまけているからバレエの情報が欠如。
コルプは来日してたりしたのかしら?コルプ欠乏症・・・コルプが見たい!
うぇ~ん「奇才コルプの世界」って、1/20に公演していたのですね。
やはり一つの事に夢中になっていると他を取りこぼす・・・私はマルチになれない女だ。
気を取り直して、サラセン人の踊りが楽しい!!
見てても最高だから踊ったらもっとだろうな~。
キャラクテールって実際に踊ってみると難しく、踊れたときは最高の気分で、姫よりノリノリでいけます(笑)
スペインは湯川さん、彼女のキャラクテールが大好き。
スペイン人:湯川麻美子、江本 拓
すっごくカッコよかった。
初演は遠藤さん、2006年の時の本島さんは美しかった。
【3幕】
チャルダッシュ:西川貴子、マイレン・トレウバエフ
ソツのない踊りをいっつもしてくれる西川さん、落ち着いた感じになってしまうかなぁ。
もっと弾けていてもいい!
初演の大和雅美さんと吉本泰久さんがよかったのが忘れられない。
(↑この日は天皇皇后両陛下がご鑑賞にいらしていた)
最後の見せ場、グラン・パ・クラシック8組のソリスト達が大集合で壮観。
誰が踊っていたのかはチェックしきれなかった。(オペラグラス忘れ)
雰囲気だけ見てたら、このあたり?
丸尾、西山、川村、厚木、寺田、遠藤、寺島、真忠(敬称略)
グラン・パ ヴァリエーション:西山裕子
西山さんのヴァリアシオンは安定している。きれいだった。
主役2人はもちろんきれいで申し分ない。
アダージョの2幕か3幕だか忘れたが(多分2幕)ザハロワが落ちた(ポアントしそこねた)。
彼女が落ちるのなんて初めてみた。
とくに痛めたかんじはなく、その後は大丈夫だったと思う。
ザハロワも演目を重ねていくうちに、ドンドンよくなってる気がする。
2006年より格段によかった。
有名な3幕のパドブレばかりのしんどいヴァリアシオンも前回からは考えられないぐらい気品を感じた。
やっぱりダンサーはどんどん成長するんだ。
マトヴィエンコは軽くピルエットを4・5回回るし、1幕で見せたマネージュは素晴らしかった。
気持ちいいほど、確実に脚が運ばれる。なかなか大変なんだよ、多分・・・。
パの一つ一つをキレイな形で見せてくれるダンサーだ。
爆音ばかり聴いていた私には、久々のクラシックの調べが穏やかで気持ちよくて。
安らぎ感じてしまったんだね。何度もウトウトしてしまった。
けど、退屈していたのではないので許してくださいませ。
美しかった。
美は果てしなく追求していくものだね。
お稽古しようっと
この日、小劇場ではダンスの楽しさを教わった kaijiさんの公演。
本当は彼にも I miss you。今の彼の踊りを確認しておきたかったのに・・・
気がついたら、観にいける日がなかった。