Photo:日曜日の空
こんにちは!
以前、アメリカにいた時にイスラムの女の子(ウズマという名前)と友達になったことをお話ししましたが、今日は彼女から聞いた話をします。
ウズマが学部生の時、彼女のイスラム教の友人が1年間日本へ留学することになったそうです。日本に憧れていたその子は、日本へ行くことをそれはもうたいへんに楽しみにしていたそうです。
そして1年後、その子がアメリカへ帰ってくると、彼女は日本ぎらいになっていました。
その変わりように驚き、何があったのかウズマが尋ねてみると、
ホームステイ先のお母さんが、彼女に豚肉を食べるよう強くせまったそうです。
その子が「豚は食べないのはイスラムの掟だ」と伝えるとそのお母さんは、あたりまえのことのようにはっきりと、
「でも、あなたは日本に来たのだから豚肉も食べなければいけない」と言ったのだそうです。
ウズマはこの話を聞いて心からその友人に同情しました。
そしてわたしも心から残念に思いました。
ご存じの方が多いと思いますが、豚肉を食べないというのはイスラム教の人々にとって基本中の基本なのです。
あるイスラム教徒の書いたエッセイに、豚を食べないことについてこんな風に説明しているものがあります。
We aren't supposed to, you know, because the meat of the pig is haram, forbidden. That's one of the first things they tell you in Sunday Islamic class. Then they keep drumming it into your head until the word pork, written or uttered, or in any other way implied, instantly conjures up heinous images. (conjure up: 思い出させる、heinous: 倫理的に極悪な)
From "Clean Break" by Tahira Naqvi, Global Outlook 2
McGrow Hill 2004
この文を読んだ時にウズマの友達を思い出し、どんなに辛い思いをしただろうかと同情しました。
彼女のホームステイ先のお母さんは、おそらく善良な日本のお母さんだったと思います。
ただ、文化の違いの重さを知らなかったのでしょう。
今、日本では子供からお年寄りまで様々な年齢の人が英語を学んでいます。
英語を話せることはもちろんたいせつなことですが、他の国の文化を理解し尊重することはもっと大切なことなのでは、と思います。
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こんにちは!
以前、アメリカにいた時にイスラムの女の子(ウズマという名前)と友達になったことをお話ししましたが、今日は彼女から聞いた話をします。
ウズマが学部生の時、彼女のイスラム教の友人が1年間日本へ留学することになったそうです。日本に憧れていたその子は、日本へ行くことをそれはもうたいへんに楽しみにしていたそうです。
そして1年後、その子がアメリカへ帰ってくると、彼女は日本ぎらいになっていました。
その変わりように驚き、何があったのかウズマが尋ねてみると、
ホームステイ先のお母さんが、彼女に豚肉を食べるよう強くせまったそうです。
その子が「豚は食べないのはイスラムの掟だ」と伝えるとそのお母さんは、あたりまえのことのようにはっきりと、
「でも、あなたは日本に来たのだから豚肉も食べなければいけない」と言ったのだそうです。
ウズマはこの話を聞いて心からその友人に同情しました。
そしてわたしも心から残念に思いました。
ご存じの方が多いと思いますが、豚肉を食べないというのはイスラム教の人々にとって基本中の基本なのです。
あるイスラム教徒の書いたエッセイに、豚を食べないことについてこんな風に説明しているものがあります。
We aren't supposed to, you know, because the meat of the pig is haram, forbidden. That's one of the first things they tell you in Sunday Islamic class. Then they keep drumming it into your head until the word pork, written or uttered, or in any other way implied, instantly conjures up heinous images. (conjure up: 思い出させる、heinous: 倫理的に極悪な)
From "Clean Break" by Tahira Naqvi, Global Outlook 2
McGrow Hill 2004
この文を読んだ時にウズマの友達を思い出し、どんなに辛い思いをしただろうかと同情しました。
彼女のホームステイ先のお母さんは、おそらく善良な日本のお母さんだったと思います。
ただ、文化の違いの重さを知らなかったのでしょう。
今、日本では子供からお年寄りまで様々な年齢の人が英語を学んでいます。
英語を話せることはもちろんたいせつなことですが、他の国の文化を理解し尊重することはもっと大切なことなのでは、と思います。
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同時に自分自身が人に何かを強要したりしていないだろうか?
言葉を学んでいても、その背景を少しは感じているだろうか?
そんな気持をもたせてもらえた記事に感謝です。
日本人一般に宗教感覚はかなり薄いか、ないのですね。
自分はクリスチャンなので、日々感じないでもありませんが…しかしかわいそうでしたねその子。
ホームステイということは、マネジメント系はそのあたりも含めて、ホストファミリーに対するレクチャーが必要ってことですよね…。
いずれにしろ、コメントありがとうございます!
まさに、selaさんの言う通り、これはマネジメント側にも考えていただきたいことだと思います。鋭いですね、selaさん。