今日の学習
教育文法とファンクションメソッドがまったく異なるのは,教育文法は動詞単体の変化ばかりを教えることにあります。
check in、check out、play off, あるいはmake upなどは日本語となってふだんの生活で使っています。
ところが日本人はこれらのことばを「チェックインする」「チェックアウトする」「プレイオフをする」「メーキャップする」と国文法で言うサ行変格活用で使っています。
これは確かに英語でありながら、完全に日本語の発想で使っているに過ぎません。
日本の英語教育を受けるとこれらは以下のような動詞の変化としてとらえられ、check in、check out、play off, あるいはmake upといった「ひとまとまりの行為・状態」をとらえる事ができません。
これが日本人がいくら学習をしても英語の語彙が身につかない原因となっています。
現在形 過去形 原形 現在分詞 過去分詞
check(s) checked check checking checked
play(s) played play playing played
make(s) made make making made
「命令形は動詞の原形で始まる」「助動詞+動詞の原形」「to不定詞はto+動詞の原形」、あるいは「進行形はbe+現在分詞」「受身形はbe+過去分詞」、あるいは「現在完了形はhave[has]+過去分詞」などといくら覚えても語彙として蓄積しないのは当たり前の事です。
どうしてI'd like to check in.とか、They may play off.といった表現がとっさにできないか、私は疑問です。
ちなみにmake upのmakeの本質的な意味は「現実化」、upは「上方・成し遂げ」です。
いずれにしても「今までなかったものを」「現実化させる」ととらえると簡単に語彙は増えます。
make up a quarrel 喧嘩の仲直りをする
make up a story 話をでっち上げる
She made up her face quickly. 彼女は急いで化粧をした
make up strong 厚化粧をする
He is making up his mind. 彼は決心しかけている
Let's shake and make up. さあ握手をして仲直りしよう
make up one's mind to give up smoking タバコをやめようと決心する
このような学習法を展開するのが,ブログ「英会話語彙力徹底強化講座基礎編」です。
今まで,このブログのカテゴリ欄にある「団体使用購入者専用ダウンロードページ」に以下の表現をとりあげました。
~応用・目的別17の展開型ファンクションフレーズ ~の学習
その1 許可を表すファンクションフレーズ (10)
彼女に電話をしてもよろしいですか?
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その18 情緒動詞が完了形を導くファンクションフレーズ
彼女に電話をするべきだったよ
これらはすべて私の言う「情緒表現」を応用・目的別にあげたものです。
単にcall her=「彼女に電話する」という動詞フレーズを使って様々な表現を体験していただけたと思います。
一方前回からとりあげたものは現在、過去,未来,現在完了の4つの時制についてのものとなります。
今回はその未来形です。ちなみに進行形は未来進行形,受身形は未来受身形となります。
【一般動詞フレーズ5段活用】 call her 「彼女に電話する」
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(1) call(s) her 現在形動詞フレーズ
※現在形の肯定形だけで使われる。
(2) called her 過去形動詞フレーズ
※過去形の肯定形だけで使われる。
(3) call her 原形動詞フレーズ
※命令形,助動詞、to不定詞で使われる。
(4) calling her ing形動詞フレーズ
※進行形や動名詞で使われる。
(5) called her ed形動詞フレーズ
※完了形で使われる。
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○英語の九九 ファンクションフレーズテーブル be動詞・一般動詞共通 未来形
【be動詞フレーズ5段活用】 be calling her 「彼女に電話している」
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(1) (am, are, is) calling her 現在進行形
(2) (was, were) calling her 過去進行形
(3) be calling her 未来進行形など
※助動詞、to不定詞で使われる。
(4) being calling her ing形動詞フレーズ
※進行形にはならず、動名詞になる。
(5) been calling her 現在完了進行形
※完了進行形で使われる。
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【be動詞フレーズ5段活用】 be called by him 「彼に電話をもらう」
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(1) (am, are, is) called by him 現在受身形
(2) (was, were) called by him 過去受身形
(3) be called by him 未来受身形など
※助動詞、to不定詞で使われる。
(4) being called by him 現在[過去]受身進行形
※進行形や、動名詞になる。
(5) been called by him 現在完了受身形
※完了進行形で使われる。
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【コミニカ英作法】
今回は,主語をIとして肯定表現の展開をとりあげました。
[一般動詞の表現展開の例]
(1) 私は,明日彼女に電話するつもりです
<~は ドウする文>
① 私は ~するつもり → I will
② 彼女に電話する → call her
(完成文) → I will call her tomorrow.
(2) 彼は,明日彼女に電話するつもりです
<~は ドウする文>
① 彼は ~するつもり → He will
② 彼女に電話する → call her
(完成文) → He will call her tomorrow.
[未来進行形の表現展開の例]
(1) 私は,8時までずっと彼女に電話し続けるつもりです
<~は ドンナだ文>
① 私は ~するつもり → I will
② 彼女に電話し続けること → be calling her
(完成文) → I will be calling her till eight.
(2) 彼は,8時までずっと彼女に電話し続けるつもりです
<~は ドンナだ文>
① 彼は ~するつもり → He will
② 彼女に電話し続けること → be calling her
(完成文) → He will be calling her till eight.
[未来受身形の表現展開の例]
(1) 私は,明日彼に電話をもらうでしょう
<~は ドンナだ文>
① 私は ~するつもり → I will
② 彼に電話をもらう → be called by him
(完成文) → I will be called by him tomorrow.
(2) 彼女は,明日彼に電話をもらうでしょう
<~は ドンナだ文>
① 彼女は ~するつもり → She will
② 彼に電話をもらう → be called by him
(完成文) → She will be called by him tomorrow.
英語ほどシンプルで合理的な言葉はありません。
1年配当,2年配当の学習が高校範囲の現在分詞や過去分詞の分詞構文での表現の土台になるべきです。
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英語教育は英語の発想を学ばせるものです。1年で完了形まで身につく学習法を展開します。
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「書いて聞いて覚える中学英語教材」
【お知らせ】
今年の暑さは異常でしたね。
この8月から今月にかけて、大半の教材の注文がアメリカやオーストラリアからのものでした。
例年このようなことはなく,驚いています。
その原因はダウンロードによる販売の影響もあるかと思いますが。この数日は国内からも注文が増えてきました。ようやく秋らしくなってきたからでしょうか。
ファンクションメソッドで基礎から英会話学習をと考えている方は,以下のブログをご覧ください。
カテゴリ欄にある[1] 自由に話すためのたったこれだけ英文法をお読みください。
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