[お知らせ]
私が,2008年1月に著した「こう聞かれたらこう答える! 英会話トレーニング」明日香出版社刊が、アマゾンの中古書売買で最初の販売価格1,400円を超える価格で売買されています。
これは英会話のバイエルとも言えるもので,英会話初学者だけでなく思うように英会話学習が進まないと悩んでいる方に未だに根強い人気に支えられているものです。
この本の増補改訂版として電子書籍「英語脳構築オウム返しトレーニング」PDF版を当研究会から販売することになりました。
音声(mp.3形式)、約60分のものもダウンロードしていただけます。
またはAudio CD1枚とPDF版所収のCD-ROM1枚を郵送します。
増補改訂版A5判 294ページ(二色刷) ※原版は254ページのものでした。
「英語脳構築トレーニングブック sample もくじなど」
「英語脳構築トレーニングブック sample オウム返しNo.12」
「英語脳構築トレーニングブック sample オウム返しNo.44」
「英語脳構築トレーニングブック sample オウム返しNo.45」
「英語脳構築トレーニングブック sample オウム返しNo.90」
またこの教材は,当研究会発行の様々な教材を購入された方へ無料進呈をしています。
詳しくは,
ファンクションメソッド英語研究会 教材購入用カート
今日の学習
国際社会で活躍できる人材育成のために英語教育の充実を目指す大阪府の橋下徹知事が、 府内の公私立高校で英語検定試験「TOEFL(トーフル)」を実施し、成績優秀だったトップ50校に 計5億円の予算を配分する方針を府教委に示していることがわかった。
(2011年1月18日 読売新聞より)
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今回も「教育文法やそれを焼き直した市販の英会話本ではどうして英語を自由に話せないのか,また語彙が対着・蓄積しないか」について述べることにします。
前回,以下の(1)と(2)のオウム返しトレーニングについて述べました。
(1)
Rainy? ----> Yes. Rainy.
Is it rainy? ----> Yes, it is. It is rainy.
----> No, it isn't. It isn't rainy.
(2)
Raining? ----> Yes. Raining.
Is it raining? ----> Yes, it is. It is raining.
----> No, it isn't. It isn't raining.
(3)
Broken? ----> Yes. Broken.
Is it broken? ----> Yes, it is. It is broken.
----> No, it isn't. It isn't broken.
今回は,(3)の受身形へと進みます。
教育文法では、(1)と(2)の説明は異なり、It is rainy.はSVCの文型であり,補語(C)は形容詞のrainy、一方(2)のIt is raining.は進行形であり,動詞rainがis rainingに変化したと説明すると述べました。
ところで受身形ですが,教育文法では以下のように説明します。
前者は能動形の文,後者が「私のコンピュータ」を主語とした受身形の文であり,受身形はbe動詞+過去分詞である。
Someone broke my computer.
誰かが私のコンピュータを壊した
S V O
↓
My computer was broken by someone.
私のコンピュータは誰かによって壊された
S V
しかし英語で受身表現をしたいとき,わざわざ基本形の能動形を持ち出し,その目的語を主語にして動詞部をbe動詞+過去分詞に変化させる馬鹿がどこにいますか?
受身形ははじめから受身形であるし,それを暗記する必要があるのです。
be deceived 騙される
be injured 怪我をする
be married 結婚する
be divorced 離婚する
be believed 信じられる
ちなみに受身形のの説明は,進行形の説明とよく似ていますね。進行形はbe動詞+現在分詞だ、と説明されていましたね。教育文法はどこまでも動詞単体の変化ばかりを教えます。
Someone was breaking my computer.
S V O
誰かが私のコンピュータを壊していました
それでは英語の発想とはどのようなものか説明しましょう。
上にあげた(1)(2)(3)は、まったく同じ仕組みとなっています。
「雨模様なの?」→ 「雨模様よ」
「雨が降ってるの?」→ 「雨が降ってるよ」
「壊されてるの?」→ 「壊されてるよ」
つまりいずれもが補語となっていて、ワンフレーズ表現として使われることがわかりますね。
つまりエレベータなどを目にして,相手にBroken?などと聞けば。わざわざIs this lift broken?などといわなくても十分通じるということ,逆に言えばそんなワンフレーズからきちんとした表現へと展開するのが普通だということです。
さて、電子書籍「英語脳構築オウム返しトレーニング」PDF版には、現在,過去,未来,そして現在完了という4つの時制展開について述べています。
そこで以下の2のテーブルを比べてください。
【be動詞フレーズ5段活用】 be rainy 「雨模様だ」
ただし、天候を表すので主語はitです。
=============================
(1) (is) rainy 現在形動詞フレーズ
(2) (was) rainy 過去形動詞フレーズ
(3) be rainy 原形動詞フレーズ
※命令形,助動詞、to不定詞で使われる。
(4) being rainy ing形動詞フレーズ
※進行形にはならず、動名詞になる。
(5) been rainy ed形動詞フレーズ
※完了形で使われる。
=============================
このテーブルを使うと以下の展開表現ができます。ただし肯定形だけをとりあげています。
(1)を使って 現在形
It is rainy today.
今日は,雨模様です
(2)を使って 過去形
It was rainy yesterday.
昨日は,雨模様でした
(3)を使って 未来形
It will be rainy tomorrow.
明日は,雨模様になるでしょう
(4)を使って 現在完了形
It has been rainy since morning.
朝からずっと,雨模様です
そして以下にあげたのは受身形です。
【be動詞フレーズ5段活用】 be broken 「壊される」
=============================
(1) (is, are) broken 現在形動詞フレーズ
(2) (was, were) broken 過去形動詞フレーズ
(3) be broken 原形動詞フレーズ
※命令形,助動詞、to不定詞で使われる。
(4) being broken ing形動詞フレーズ
※進行形になり、動名詞になる。※受身進行形
(5) been broken ed形動詞フレーズ
※完了形で使われる。
=============================
(1)を使って 現在受身形
It is broken.
それは、壊されている
(2)を使って 過去受身形
It was broken.
それは、壊された
(3)を使って 未来受身形
It will be broken.
それは、壊されるでしょう
(4)を使って 現在受身進行形
It is being broken.
それは(今)、壊されてる
(5)を使って 現在完了受身形
It has never been broken.
それは(今まで)、壊されたことがない
どうですか。重要なことは文法用語を覚えることではありません。
よく小学生に英語を教えている先生が,丸暗記に耐えることができなく生徒に「中学で文法を習ったら英語が話せるようになるよ」というのは、まったくウソです。
[英会話発想トレーニング]
言うまでもありませんが,[英会話発想トレーニング]と「オウム返し学習法」はとても似ています。
もちろんファンクションメソッドだから当然ですが。
つまり赤文字がワンフレーズ表現,そして黒文字がファンクションフレーズとなります。
以上は主語itを使ったものですが,このことは人主語で同じです。
【be動詞フレーズ5段活用】 be trusted by everyone 「皆に信頼される」
=============================
(1) (am, are, is) trusted by everyone 現在形動詞フレーズ
(2) (was, were) trusted by everyone 過去形動詞フレーズ
(3) be trusted by everyone 原形動詞フレーズ
※命令形,助動詞、to不定詞で使われる。
(4) being trusted by everyone ing形動詞フレーズ
※進行形になり、動名詞になる。 ※受身進行形
(5) been trusted by everyone ed形動詞フレーズ
※完了形で使われる。
=============================
(現在受身形)
(1) Mr. Kanは,皆に信頼されています
→ Mr. Kan is _______________________________
(2) Mr. Kanは,誰にも信頼されていません
→ Mr. Kan isn't __________________________
(3) 彼女は,皆に信頼されていますか?
→ Is Mr. Kan ____________________________
(過去受身形)
(1) Mr. Kanは,皆に信頼されていました
→ Mr. Kan was _____________________________
(2) Mr. Kanは,誰にも信頼されていませんでした
→ Mr. Kan wasn't ___________________________
(3) Mr. Kanは,皆に信頼されていましたか?
→ Was Mr. Kan ____________________________
(未来受身形)
(1) Mr. Kanは,皆に信頼されるでしょう
→ Mr. Kan will ____________________________
(2) Mr. Kanは,誰にも信頼されないでしょう
→ Mr. Kan won't _________________________
(3) Mr. Kanは,皆に信頼されるでしょうか?
→ Will Mr. Kan ____________________________
(現在完了受身形)
(1) Mr. Kanは(今まで),皆に信頼されていたことがあります
→ Mr. Kan has ever ___________________________
(2) Mr. Kanは(今まで),誰にも信頼されたことはなかった
→ Mr. Kan has never __________________________
(3) Mr. Kanは(今まで),皆に信頼されたことがありますか?
→ Has Mr. Kan ever _________________________
【オンライン通信講座受講者の方に】
解答は,オンライン通信講座受講者用ページに載せています。
学習時間に応じて語彙が定着・蓄積させるには、動詞をフレーズ(意味ある単位)としてとらえ、覚えてしまう必要があります。
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脳にある「記憶の束」に対して、ある刺激に対してシナプスという神経がその取り持ちをする。
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ブログ「英語の九九 英会話発想トレーニング」
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