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遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

兼重淳監督『腐女子彼女。』(2009年)

2016-01-05 01:41:44 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

 

腐女子彼女。 [DVD]
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Happinet(SB)(D)

2016/1/4

自称腐女子と大学生男子の恋愛話。

完全に両思いで、たいしたトラブルもないので、見てるとずっと他人のノロケ話につき合わされているような感覚になる。

恋愛映画にするなら、テーマ的に「彼女が腐女子である」ことが関係を続ける上での障害になるはずなんだけど、そういうのはない。

作り手が「腐女子であること」そのものが障害だと考えているなら、結構な差別。

後半の最大の障害は腐女子全く関係ない。

腐女子は、素人の彼氏にことさら専門用語で話しかけたり、自分が腐女子であることをアピールしないような気がするけど、どうだろう。

結果、彼女のニワカ感が強くなってしまい、「腐女子」ではなく「自称腐女子」に見えてしまう。

むしろ、彼氏の召使ぶりがやばい。

結局、チヤホヤされているだけの女の自己実現の話にしか見えず、心底どうでもいい。

タイトルは「腐女子彼女」というより「召使彼氏」のほうが的確。

この内容で映画まで作る手際のよさは真似したい。

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三浦大輔監督『愛の渦』(2014年)

2016-01-04 00:14:37 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

 

愛の渦 [DVD]
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TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)

2016/1/3

・乱交パーティに参加する8人の男女の一夜を描いた話。

・アクリルケースに男女を裸にして投入し一定距離を置いて観察する感じの映画。

・エレベーター内の駆け引き描写が細かい。最初から信頼できる。

・性欲という「衝動」についての話なのに、序盤から濃厚で細かい「会話劇」の匂いがプンプンする。

・実際、乱交パーティの企画意図に反して、結局会話から始めるしかないという男女。

・前例を参照しようとする感じ、不要な許可をもらおうとする感じ。

・気まずい空気に笑っちゃう、そのあと時計見ちゃう男。

・細かいけど「もしもしもし」でざわっとする。

・展開としての起伏は控えめ、会話の押し引きだけで一定の面白さがキープできる。

・舞台が評価されているのも納得。

・セックス描写に迫力がある。カンフー映画ならアクションシーンの連続みたいなものか。

・セックス描写ばかりの中盤は意外と各人個性がなく単調。アダルトビデオを見てるみたいになる。

・その単調さは「人間には個性がある」ではなく、「個性とか言ってるけど、裸でセックスするときは人間こんなもんだ」ということを見せるためにわざとやってると思う。

・ただ、最後にお祭りセックス映像があって「なんだ、ちゃんと用意してるんだ」という感じ。

・名優駒木根先生の先生ぶり。表情が愛らしすぎる。

・始まる前の説明、帰り際の配慮が事務的で説得力ある。

・ただ、途中入室アリはナシだと思う。

・なので、運営側が嫌がらせで投入したのかと思ったけど、考えすぎだった。

・いくらなんでも、みんな内気すぎるような。

・毎日開催していると言ってたけど、いつもこうなのか。

・「ニート」(池松壮亮)も「自称・不細工な女子大生」(門脇麦)も役者力オーラが隠せていない。キラキラしてた。

・ラスト付近のニートと女子大生の「本当の自分問答」がきれいな対比。

・ラストの携帯電話に写っているモノも、唐突なのにしっくりくる。セックスの話ならそうなると納得。

・名作密室&会話劇の『十二人の優しい日本人』を連想する。

・舞台だったら爆笑芝居だったりするんだろうか。

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福田雄一監督『HK/変態仮面』(2013年)

2016-01-03 00:02:13 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

 

HK/変態仮面

クリエーター情報なし
メーカー情報なし

 

2016/1/2

パンティを顔に装着することでヒーローになれる男子高校生が、世の中の平和を守る話。

変態仮面の誕生から、ヒーロー活動を経て、ヒロインをかけて最大の敵と戦う王道展開。

ギャグがくだらなくリラックスできる。テンポがいい。

リアリティラインが低いほうが有効なので、演技やギャグがチープでも傷にならない。

ただ、あそこまで雑にやる必要はないような。

ラストが雑なのに関しては、それはそれでアリ。

ヤスケンの「ガチ変態」感。

変態仮面を倒してから、地味にプレイにもどるところで笑った。

結局、戸渡(ヤスケン)は、ヒロインにちょっかい出して何がしたかったのか。

確かに鈴木良平の肉体改造はすごいけど、変態仮面はガチマッチョじゃなくてヤセマッチョのほうがいいと思う。

原作はリアルタイムで読んだ。既視感なく見たらインパクトすごそう。

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廣木隆一監督『さよなら歌舞伎町』(2014年)

2016-01-02 18:58:23 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

 

さよなら歌舞伎町
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メーカー情報なし

2016/1/2

・歌舞伎町のラブホテルを舞台にした群像劇。

・ラブホテルの店長役に染谷将太。

・さえない風体。聞かれてもいないのに「俺はこんなところにいる人間じゃないんだ」と言ってしまう残念さ。

・その彼女役に前田敦子。こういう登場人物みんな人間的に残念だったり、訳ありだったりする世界観でも、当たり前のようにフィットしている。

・歌舞伎町のラブホテルを舞台にしている以上、エロやセックス描写は必須。そのへん、きちんとやってる。

・とても『ストロボ・エッジ』と同じ人が監督しているとは思えない。

・女刑事が特にエロい。エンドロールで笑った。

・ラブホテルの控え室や各マンションの部屋。ゴチャゴチャしているのに舞台装置のように見栄えがいい。演劇作るときの参考にもりそう。

・洗濯機の音。生活感ある。

・複数のカップルが出てくるが、うらやましさがない。

・登場人物は多いが、誰が誰だかわからなくなることはなく、構成もきれいでわかりやすい。脚本家の手練れ感。

・ラブホで働く人は三本線ジャージでなきゃだめなのか。

・輪ゴムのくだりで笑った。死ぬのかな。

・「俺だって悲しいよ」も。妹を持つ兄はあんな感じでないがしろにされがちなんだろうな。

・AV女優が損得ちゃんと考えた上でAVしていること。

・訳あり従業員役の南果歩が全速力で走る。自転車に乗ってる染谷将太とのやりとりでも笑った。

・ほとんど底辺みたいな人ばっかりなのに、描き方が明るい。各登場人物への描写も温かく信用できる。

・在日朝鮮人へのヘイトスピーチを、風景として使う腹の据わり方。

・映画を見る理由のひとつは知らない世界がわかること。

・デリヘルの待機場描写やラブホテルのベッドメイクや清掃描写がとても新鮮。

・困った客に対応するデリヘルのシステムとか、「ああ、なるほど、そうなってるのね」という感じ。

・こういう群像劇では難しそうな起伏の作り方、ラストからタイトルに戻っていく感じも気持ちいい。

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大根仁監督『DENKI GROOVE THE MOVIE? 石野卓球とピエール瀧』

2016-01-02 03:38:00 | 映画を見てきた

2016/1/1

・ラジオ好きなら電気グルーヴはカリスマ的存在。今年の映画初めとして文句なし。

・前身の「人生」から「電気グルーヴ」になり、現在に至るまでの歴史を115分で一気に振り返る。

・音楽ジャンルの紹介が中心。

・思っていたよりはるかに真面目な構成。

・他分野で活躍しすぎているからこそ、音楽、特にアルバムに分野を絞って見せている感じ。

・順に紹介されるアルバムは全部知ってたし、ほとんど一度は買っていた。

・思い返してみると、自分が中学生くらいのころから「テクノ=電気グルーヴ」だった。

・アルバムのほとんどがインスト。当時は意味がよくわからないところが逆に通っぽくてよく聴いていた。

・ライブ映像、関係者の証言で構成されてる。

・石野卓球とピエール瀧へのインタビューは一切ない。

・「インタビューでも平気でウソをつく」「むしろ本当のことを言ったら負け」という印象があるので賢明な判断。

・結果、最高にデタラメな電気グルーヴの周囲にいる「大人」たちの存在感が強調されている。

・当時の大人たちの冷静な評価が聞けておもしろい。

・ナレーションがすべて英語(&字幕)で、ドキュメンタリーのパロディっぽく見せてたのは遊び要素なのか。

・あと、顔面騎乗(逆)はお宝映像なのか。

・『Shangri-La』のちょっと手前あたりから、ライブでのピエール瀧が巨大化してくる。

・単に太ったというだけでは説明がつかない。

・ステージ上で怪獣がウロウロしている。

・舞台俳優だとよくある現象だけど。スクリーン越しなのに。

・なにをどう修行したら、あんな人間に育つんだろうということを延々考えてしまう。

・神を信じるくらいならピエール瀧を見ていたほうが幸せになれそう。

・この映画で提示された問い、「電気グルーヴとは何者なのか」は、最後まで見てもよくわからなかった。

・エンドロールでの二人を見てつい笑顔になってしまう。

・見終わってそのままカラオケボックスに寄って『N.O』を歌いたくなった。

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日向朝子監督『 好きっていいなよ。 』(2014年)

2016-01-01 00:59:43 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

 

好きっていいなよ。 通常版 [DVD]
クリエーター情報なし
松竹


2016/1/1

内気な女子高生メイが、学園一のイケメンであるヤマトに告白されて付き合う話。

内気をいいことに、労せずイケメンがよってくる感じが女子向けのラノベ。

登場人物の男女を逆転したら18禁のゲームになると思う。

こういうジャンルの作品なら、もっとヒロインに魅力がほしい。ちゃんと脚本的に見せ場を作ってあげないと役者さんがかわいそう。

ヤマトのキス攻撃に、あっさり陥落してしまうところとか、心配になってしまう。

ヤマトの親友がメイにちょっかいかけるところ。見ていて早々につらい。

人格的にちょっと問題ある人たちが、勝手に改心してなんだかいいこと気なことを言うところも心底信用できない。

ストーカーの人、なにかの伏線かと思ったら、ただのモブだった。

漫画原作だからエピソード詰め込みすぎて内容が薄くなったのかなという印象。

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