2025/4/10
《あらすじ》
半病人で家賃の滞納を続ける元学生ラスコーリニコフが時計を質に入れる。
彼には自身でも半信半疑ながら大きな計画を抱いている。
気分を変えたくて初めて酒場に入る。
退職管理風の男マルメラードフに出会う。
ラスコはマルメの身の上話に付き合う。家から娘が体を売って作った金を持ち出して酒を飲んでいた。
ラスコは泥酔したマルメを家に送る。マルメの妻カチェリーナは、激高してマルメの髪をつかんで引きずり回すが、なぜかマルメは嬉しそうだった。
・新潮文庫を読み、『罪と罰を読まない』を読み、ちょっと訳が新しい角川文庫版を読み始める。相乗効果でだいぶん中身がわかりやすくなった。
・アリョーナ・イヴァーノブナの部屋にあるゼニアオイにも意識を向ける余裕がある。
・今回はページではなく章ごとに区切る。
・新潮文庫では全く気にしていなかったが、ラスコは美男子らしい。そして、2日食べていないという。
・マルメは5日間乾草の中で過ごしていたらしい。どうなっているんだ。この人たちは。
・マルメの身の上話が長い。
・岸本佐和子さんも「マルメのマはマゾのマ」と言っていた。確かに今なら完全にDVと言われるようなことをされても嬉しくて嬉しくてしょうがないように見える。
・マルメ、今だったらアルコール依存症と言われるような人なんだと思う。やめたくてもやめられない。
・実際、マゾの素養もありそうだけど、罪の意識もあって、どうにもならない自分を罰してほしいという気持ちもあるのかもしれない。
・落語の文七元結を思い出した。お父さんが更生しないイフ。失敗した人情噺。
・この時点のラスコはそんなに面倒臭い感じはないし、このどうしようもないおっさんを、それほど強く軽蔑しているわけではないように見える。
・吉田篤弘さんが「虐げられている人に対するシンパシー」を指摘していたけど、適格な人物評のひとつだと思う。
・セミョーン・ザハールイチという名前に「マルメラードフの名と父称」と書いてあった。こういう解説は本当にありがたい。
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