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遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

ドストエフスキー『罪と罰 上(角川文庫)』(上巻・第ニ篇/六)

2025-05-01 21:26:25 | 罪と罰

 

2025/4/25

部屋から人々を追い出したラスコは、老婆殺しの決着を望んで外出する。前にリザヴェータを見かけた広場に行く。老婆殺しの事件について、酒場にいた役人のザミョートフを挑発する。偶然、ラズーミヒンとも出会う。彼は半病人のラスコが出歩いていることに腹を立てる。激しい言い合いになるが、最終的に自分の引っ越し祝いに来るように求める。一人になったラスコは橋の上から女が身投げしている現場に遭遇する。続けて、犯行現場の建物、部屋に戻ってリフォーム中の職人たちと話をする。往来に戻ると、馬車の近くに人だかりができている。

・身綺麗にするとちょっと落ち着くのはわかる。

・怒ったり、笑ったり、人と話をしたくなったり、相変わらずのラスコの情緒。

・「僕はね、寒くて暗い湿っぽい秋の晩―それはどうしても湿っぽい晩でなくちゃいけないー通行人の顔がみんな青白く病的に見えるような時、手回り風琴に合わしてうたっているのが大好きなんですよ。出なければ、いっそぼた雪が風もなくまっすぐに降っている時でもいい、わかるでしょう?」と、初対面の役名もない浮浪者風の人に話かけるの怖い。普通にわからんと言われているのはちょっと面白い。

・ザミョートフと話すラスコが本当にうざい。「私が新聞で何の記事を読んでいたか、知りたい?知りたい?」みたいな感じ。疑心暗鬼と自暴自棄の合わせ技。

・事実を知らない相手に、実際に殺したけど、殺していない体の人間が「実際にはこうだ」と優位に立とうとするのはだいぶ下品。

・実際にやってうまくできなかったのに、うまく殺せるような言種もどうなのと思ってしまう。

・こういう相手だから、ラズーミヒンが壊れたダンプカーみたいなっているのも、わからないでもない。自身の引っ越し祝いに対する並々ならぬ情熱はなんなんだろう。

・ラスコの目の前で身投げしているのに、作品には全く関わってこないのがシュール。

・ふと、この人がラジオのMCをやったらどうなるんだろうと思ったりする。ラスコーリニコフのANNみたいな。すぐ不機嫌になるのも芸としていけるかもしれない。

・翻訳家の岸本佐知子さんが言っていた使いたくても使えない訳語「黒山の人だかり」がたくさん出てくる。この章だけで3回。中には黒髪もいるんだろうけど。


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