![]() | (500)日のサマー [DVD] |
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20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン |
2012/9/24
・愛を信じる男と信じない女の500日を描いた話。
・というか、愛を信じる若者が、異性という青年期最大の不条理に立ち向かう話。
・この愛を信じる若者がかわいい。
・感情がそのまま表情に出る。それなのにわざとらしくない。こういう人は周囲に好かれる。
・調子に乗ってる顔、初セックスする前の顔、落ち込んでいる顔、酔っ払ってる顔(前半)はほんとにかわいい。
・ただし酔っ払っている顔(後半)はダメ。
・好かれる酔っ払いと好かれない酔っ払いの境界線について考えてしまう。
・彼の友達の顔が村上龍に似ている。あと、こいつの酔っ払い方もアウト。悪いやつじゃないんだけどね。
・日本のテレビゲームで遊んでたり、女の子が当たり前のようにサッカーやってたりする日常風景に、なんとなくリアルさを感じる。
・二人がイチャついているところ。
・若いしエロいしバカバカしい。まとめてかわいい。
・アダルトビデオコーナーの入口に貼ってある雑なおっぱいイラストの看板。入って行く二人と、押し出されるように出て来るおやじ。いい描写。
・日常を細切れにして、編集力を駆使して作品に仕立てる。こういうやり方は、ソートン・ワイルダーの「わが町」の系譜と言っていいのかしら。
・ミヤザキくんの「117」にも構成が似ている。影響受けてたりするのかしら。
・彼の名前はトムだって。普通すぎるのも狙いかな。
・作中に出てくる「I LOVE US」は残る言葉だな。なんにでもこじつけられそう。
・最後のほうでトムが直面する人生の不条理に対して、精一杯向き合う感じがいい。ほんと、こいつには幸せになってほしいと思える。
・ラストシーンはかなり好み。キレがある。
・たぶん予算ない中、必死で知恵を絞って作った作品なんだろうな。
・構成がハッキリしている分、単調になりがちなところを、色んな映像的な工夫で乗り切っている。
・500日分を描いて100分でお釣りがくるという時間配分もセンスあるわ。