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遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

劇団ZTON『覇道ナクシテ、泰平ヲミル【護王司馬懿編】』

2018-02-28 01:37:13 | 観劇三昧

観劇三昧:劇団ZTON『覇道ナクシテ、泰平ヲミル【護王司馬懿編】』

2018/2/27

司馬懿登場から劉備の最期まで。

シリーズ完結編にして、三国志演義の最後の大物「司馬懿」登場。

どんな野郎が出てくるのかと思ったら、予想外のビジュアル。

フリーザの最終形態かと思った。

奇をてらった配役には違いないけど、それだけではない。目茶目茶動ける。一体何者なんだ。

初っ端からの殺陣の迫力。

すげえなすげえなと見ていたら、クライマックスで更に加速していた。すげえな。

五龍のような人外の動きをはじめ、何気に殺陣以外の動きも洗練されている。

悪劉備が死ぬほどかっこいい。シリーズ過去作の感想文読み返したら、同じこと何回も書いている。

「乱世とは貴様だ、劉備玄徳!」

あの三国志演義を、スケールの大きさを損なわず演劇作品に再構成していた。

ホームランバッターが天性だと言われるように、スケールの大きな話を作る才能というのもあるような気がする。

少なくとも努力とは違う何かが必要なんだと思う。どうにかしてあやかりたい。

 

<作品情報>(観劇三昧HP)

劇団名:劇団ZTON

公演時期 2017/01/27
上演時間 02:07:04

出演者:

為房大輔/出田英人/高瀬川すてら/レストランまさひろ/図書菅/門石藤矢/前田郁恵/久保内啓朗/黒木柚真(以上、劇団ZTON)/黒原優梨/児島真理奈/渡辺健太/今池由佳/魚水幸之助/小野村優/小出太一(劇団暇だけどステキ)/土肥嬌也/平宅亮(本若)/御竹龍雪(笑撃武踊団)/浅場幸子/大塚洋太/尾崎秀明/竹折英雄(たてびと)/丹羽愛美/溝口大成(本若)

スタッフ :
脚本・演出:河瀬仁誌 舞台監督:今井康平(CQ)/舞台美術:西本卓也(GiantGrammy)/照明:吉田一弥(GEKKEN Staffroom)/音響:児島塁(Quantum Leap*)/殺陣オペ:福島健太(本若)/衣装:鈴木貴子/ヘアメイク:滝沢侑子/小道具:劇団ZTON/殺陣・振付:為房大輔/宣伝美術:中森あやか/撮影:竹崎博人(Flat Box)/制作協力:尾崎雅久(尾崎商店)/企画・製作:劇団ZTON

あらすじ
舞台は古代中国大陸。
この大陸には、遥か神話の時代から生きる“龍”と呼ばれる存在がいた。
龍たちは大陸を治める資格を持つ者の前にのみ姿を現し、
その者に神託を下すことで大陸を支配していた。

後漢末期。長きに渡り漢王朝を支え続けた“炎の龍”は息絶え、
その混乱に乗じて、龍を凌駕する者・龍と決別する者・龍を信じぬ者はそれぞれの国を作る。
世は、三国志と呼ばれる黎明の時代へ突入する。

後に三国時代を終わらせる者、司馬懿仲達。
三国による天下分け目の大戦、赤壁の地にまだ兵卒に過ぎない司馬懿の姿があった。
それぞれの野望と信念を胸に、
龍に頼ることのない英傑たちは大陸全土を揺るがす大きな時代のうねりについに決着をつける。

ー道は途絶え、泰平の世が訪れるかー


【配役】劇団ZTONのHPより

司馬懿…黒原優梨
徐庶 …門石藤矢
陸遜 …渡辺健太

劉琦 …児島真理奈
魏延 …土肥嬌也

劉備 …為房大輔
関羽 …御竹龍雪
張飛 …平宅 亮

曹操 …出田英人
夏侯惇…レストランまさひろ
夏侯淵…久保内啓朗
水龍 …前田郁恵

許褚 …図書菅
黄龍 …今池由佳

孫権 …高瀬川すてら
周瑜 …小出太一
黄蓋 …魚水幸之助
風龍 …小野村優

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関連作品:劇団ZTON『覇道ナクシテ、泰平ヲミル【偽蝕劉曹編】』

関連作品:劇団ZTON『覇道ナクシテ、泰平ヲミル【真王孫権編】』

関連作品:劇団ZTON『覇道ナクシテ、泰平ヲミル【偽王劉備編】』

関連作品:劇団ZTON『覇道ナクシテ、泰平ヲミル【蝕王曹操編】』

関連作品:劇団ZTON『ティル・ナ・ノーグ 〜太陽の系譜〜』(観フェス2017)

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オパンポン創造社「オパンポン創造社×池シタアツ子の美カモト響『さようなら』」

2018-02-26 00:44:55 | 観劇三昧

2018/2/20

淡路島の小さな工場で働く従業員たちが、脱税で溜め込んだ社長の2000万円を盗もうとする話。

狡猾とは言いがたい悪巧みに、彼らが奪い合う小さな幸せとしての2000万円。

当初の予定の4人で割ると500万円。

大金には違いないけど、犯罪の対価として得るには不十分すぎる絶妙な金額設定。

それでも、自己実現のスタートラインに立つべく彼らは足を踏み入れる。

自己実現というテーマが、たしかにあらすじに書いてあった「初期の作品」っぽい。

関西エリアにおける淡路島の地域感が何となく伝わってくる。こういうのとても大事。

やたらアニキ風を吹かせてくる人、比較的話はわかるけど世の中斜めにしか見られない人、工場では両方よくいるタイプ。

「生きていくのに意味を求めちゃいかん」。

登場する男三人の存在感というか、生々しさというか、鬱屈感の再現がよく出来ていて、工場勤務の経験がある自分にとっては、とても息苦しい気持ちになる作品だった。

<作品紹介>(観劇三昧HP)

劇団名:オパンポン創造社

公演時期 2017/03/05
上演時間 01:20:33

出演者:野村有志(オパンポン創造社)/美香本響(池シタアツ子の美カモト響)/川添公ニ(テノヒラサイズ)/一瀬尚代(baghdadcafe’)/伊藤駿九郎(KING&HEAVY)/殿村ゆたか(MelonAllstars)

スタッフ :脚本・演出:野村有志(オパンポン創造社)演出助手:池下敦子(池シタアツ子の美カモト響)/舞台美術・監督:堀田誠(CQ)/照明:根来直義(Top.gear)/音響:浅葉修(Chicks)/宣伝美術:勝山修平(彗星マジック)/映像収録:武信貴行(SP水曜劇場/観劇三昧)/当日運営:渡辺大(Limited_Spice)/チケット:CoRich舞台芸術!/全創造:オパンポン創造社×池シタアツ子の美カモト響

あらすじ
淡路島にある小さな工場で働く純粋な人々の物語。彼等、彼女等が生み出す甘美な絵空事が全てを巻き込み錯綜する。

「2000万?あのおっさんがそんな持ってるはずないやろ」
「脱税して貯めてたみたいなんです」
「…ほんで?」
「だから、盗られても警察に言えないんです」

2016年。independent:1stで行われた演劇トーナメント「30GP」にて優勝&準優勝したオパンポン創造社×池シタアツ子の美カモト響の御褒美公演。
両団体の作演出である野村有志が11年前に発表したオパンポン創造社初期の代表作である「さようなら」をリバイバル上演。

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関連作品:オパンポン創造社『オパンポン☆ナイトvol.3〜曖昧模糊〜』

関連作品:オパンポン創造社『最後の晩餐』

関連作品:火曜日のゲキジョウ「第3回30GP オパンポン創造社『アカガミキタカラ、ヨマズニタベタ』」

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ピヨピヨレボリューション『凝り性のサンタ、苦労する』

2017-12-25 13:43:15 | 観劇三昧

観劇三昧:ピヨピヨレボリューション『凝り性のサンタ、苦労する』

2017/12/22

サンタクロースが、ある子供の本当に欲しいプレゼントを調査する話。

「サンタクロースがちょっと訳あり家族のトラブルを解決する話」というのは、この題材では定番中の定番だと思われる。

しかも、大部分が歌と踊りなのでパートなので、作家が物語に使える時間はホントに少ない。

求められているのも「似ているけど違う話」なんだろうから、どこに新味を入れたらいいのかは結構大変そう。

ここで出てくるサンタは凝り性が過ぎて仕事量が少なく、要領のいい同僚に仕事を取られてしまうという味付け。

対比的に出てくる仕事の早いサンタとセットで大人の組織は成り立っているんだと思う。

基本的に集団で唄ったり踊ったりするので、一部キレキレの人がいると目立つ。

「モケケ」ってほんとどうやって作ったんだろう。

あと、この物語部分に続いて、お楽しみイベントがあるとのこと。何やるんだろう。

 

《作品情報》(観劇三昧HP)
カテゴリー:ファンタジー
劇団名:ピヨピヨレボリューション

公演時期 2016/12/18
上演時間 01:02:02
地域:関東
出演者:
右手愛美/東理紗/maco/あずさ/六川裕史/新木美優/緋桜忍/鶴岡政希/森原彩夏/mizuki/早瀬さくら/土屋彩夏/西村優駿/吉村慧一郎(演劇ユニット パラレロニズム)/宮﨑良太(Theatre劇団子)/武藤心平(7%竹)/荻窪えき(X-QUEST)
スタッフ :
脚本・作曲:右手愛美/演出:匿名○希望/舞台監督・美術:佐藤秀憲(ステージメイツ)/照明:内山唯美(劇団銀石)/音響:高橋秀雄/編曲:豊田健甫(凝り性のサンタ、苦労する)/松本好機(ちょべりばペット)/楽曲制作:河内結衣(ちょべりばペット)/歌唱指導・コーラスアレンジ:おかざきめぐみ/WEB:小林タ

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アガリスクエンターテイメント『笑の太字』(Aチーム)

2017-10-31 00:55:43 | 観劇三昧

観劇三昧:アガリスクエンターテイメント『笑の太字』(Aチーム)

2017/10/30

三谷幸喜の名作『笑の大学』の文字起こしを卒業制作として提出してきた学生と、指導教官が論争する話。

タイトルだけ「笑の太字」に変えている。

しれっと本家の「平行線だな」「冗談ですよ」などの印象的なセリフがあったり、同じようで微妙に違う音楽をわざわざ作っていたり、作り手が『笑の大学』好きすぎる。

ただの文字起こしをオリジナルだと言い張る屁理屈ぶりが見所になるんだけど、課題は「創作戯曲」なので、「コンセプチュアルアート」として価値があっても意味がないんじゃないかと思ったりもする。

「00:17:19」のところで爆笑した。

でも、世の中の人全員が『笑の大学』見ているわけじゃないから、著者が権利を主張するのは当然。

最後のところ、作意が先に立っている感じもするけど、もう一ひねりあったのがよかった。

終わり際のサイレント演技が好き。

こんなに三谷幸喜という固有名詞が頻繁に登場する作品はない。たぶん三谷幸喜作品にもない。

 

《配役》

学生:熊谷有芳
教員:前田友里子

《作品情報》(観劇三昧HP)
公演時期:2016/09/11
地域:関東
出演者:熊谷有芳/前田友里子
スタッフ :脚本・演出:冨坂友

文芸助手:淺越岳人/舞台監督:大地洋一/舞台美術:袴田長武/照明:山内祐太(東京)・ぷっちヨ・渡辺佳奈(大阪)/音響:兼坂香弥(東京)・下田要(大阪)/宣伝美術:カトウリョウ/WEB:海里有香/制作:佐伯凛果・小林大陸(大阪)/主催:アガリスクエンターテイメント/後援:サンモールスタジオ/協力:NPO法人S.A.I.・@Kyoto.lighting・劇団熊タオル・コメディユニット磯川家・日本コメディ協会・ファルスシアター・4C・CoRichチケット!/大阪市芸術活動振興助成金対象案件

あらすじ

大学の演劇学科の劇作コース。とある学生により卒業制作として提出された戯曲は、某有名傑作二人芝居の丸パクリだった…!
盗作を指摘し、認めない指導教官。
屁理屈で反論し、認めさせたい学生。
両者の闘いは、次第に“問題の二人芝居”さながらの展開を見せ始める…!

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柿喰う客『いまさらキスシーン』

2017-10-15 08:18:18 | 観劇三昧

観劇三昧:柿喰う客『いまさらキスシーン』(無料・要会員登録)

2017/10/14

平凡なひとりの女子高生が、恋に受験に部活動に励みながら、高校三年間を全うする話。

演者は玉置玲央さん(男性)。女子高生の格好をしているものの、スカートから見えている両足のエッジが効きすぎている。

スカートがめくれても、パンツよりアスリート然とした膝上の筋肉のほうが気になる。

常に語りが圧の強い「柿喰う客」作品なので、一人芝居においても圧倒的な早口で語り倒す形式。外郎売の女子高生版みたい。

駅伝部の走り方と男前田先輩のキャラ付けがおかしい。

大迫力の語り口で見えにくくなっているけど、少なくとも転換点までは、身の丈に合わない理想を掲げ、何も成し遂げることなく高校生活を終える、どこにでもいる女子高生の話。

だからこそ、終盤の悲劇としての生々しさが強調される。

実は男前田先輩の名前もミスリードで、実際はもっと平凡で大した男前でもない男子高校生だなのだと思う。

=======================

■作品情報(観劇三昧HPより)

劇団名:柿喰う客

公演時期:2016/06/03
地域:関東
出演者:玉置玲央
スタッフ :作・演出:中屋敷法仁

あらすじ

部活!勉強!そして恋愛!
あらゆるものに心奪われながら
天才女子高生は今日もひとり
国道4号線をひた走る!
爆走系青春喜悲劇!

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ミジンコターボ『儂が燃えて死ぬまでの噺 大炎上』

2017-08-04 10:52:51 | 観劇三昧

観劇三昧:ミジンコターボ『儂が燃えて死ぬまでの噺 大炎上』

2017/8/4

織田信長が討たれた「本能寺の変」の一晩を1時間15分かけて描いた話。

燃えているのでずっと照明が赤い。

冒頭1分で笑わせてくる瞬発力。

歴史劇っぽさは全くない。どちらかというと、織田信長よりも小田和正への愛情のほうが強調されている。

何を描くかということよりも、どのように描くかを重視している感じ。

実際、作中一番盛り上がって拍手まで起きていたのは、作中人物が未来にあったらいいものをポーズつきで次々と上げていくシーン。

こじつけができないこともないだろうけど、信長はあんまり関係ない。

前に見たミジンコターボ作品と同じく、見せ方の手数が多く、ポップで、登場人物が全員かわいらしい。

演出スキルと役者さん個々の能力が高くさで、本能寺で焼け死ぬだけの話をここまで盛り上げてくるのはすごい。

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赤星マサノリ×坂口修一二人芝居『Equalーイコールー』

2017-07-28 22:50:08 | 観劇三昧

観劇三昧:赤星マサノリ×坂口修一二人芝居『Equalーイコールー』

2017/7/23

医者で錬金術の研究をしているテオが、親友のニコラの病気を治そうとする話。

二人芝居だけど対立の要素はあんまりない。

二人は終始イチャイチャしているけど、ギャグの範囲に収まっていて、ブロマンスやBLまではいかない。

前説で耽美派イケメン芝居と言うから期待していたのに。

見る側の受身の取り方が難しい。

舞台美術がかっこいい。衣装とも統一感があって美しい

錬金術は、リアルでもファンタジーでもどちらでも対応できる便利な設定。

クローンからの不老不死、生贄展開は派手でいい。

ただ、いくら同じ衣裳でも、二人が全然似ていないので叙述トリック感がある。

自分が錬金術で話し作ったら、売れない錬金術師の地味な日常を描いた、こじんまりとした話になってしまいそう。

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KPR/開幕ペナントレース『King Lear, SADAHARU ーリア王貞治ー』

2017-06-21 02:04:01 | 観劇三昧

観劇三昧:KPR/開幕ペナントレース『King Lear, SADAHARU ーリア王貞治ー』

2017/6/20

たくさんのリア王と一人の王貞治によるパフォーマンス。

リア王たちは、常に半裸で、叫び、もがき続ける。一方の王貞治は夢の象徴にも見える。

ただ、言うほどリア王の王貞治の要素は前面に出てこない。時々、思い出したように出てきて、かえってびっくりする。

検索すると、屋久杉で作った王貞治のサインバットは実在するようなので、気づかないだけで、もっとモチーフと作品に深いつながりがあるのかもしれない。

二人の王より、演出効果と役者陣の暴れっぷりが強烈。

演出に個性が強いと、同演出の作品間の個性が薄まるという問題。

ひとつの悪ふざけを子供のようなしつこさで繰り返す。

時々、繰り返しのギャグになっていて不意打ち的に笑ってしまう。

きちんと訓練をして臨んでいるはずなのに、その場その場の思いつきで動いているように見える。

演技にしても展開にしても作意が見えないので、どんな手順で作っているのかが気になる。

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柿喰う客『サバンナの掟』

2017-06-09 00:56:18 | 観劇三昧

観劇三昧:柿喰う客『サバンナの掟』

2017/6/7

女子高生の売春組織と、変態警察チームと、悪徳総理大臣一派とチンピラのチームが抗争を繰り広げる話。

1時間の短編に20人。

出入りの激しい登場人物たちを巧みな交通整理でリズミカルに見せている。

関係性もわかりやすい。

登場人物の動きがみんな鋭い。

黒とピンクを格子状に組んだ装置がかっこいい。広さと高さ、たくさんの出ハケ口。

スタイリッシュで機能的。

出産時のSEがポン菓子を作ってるみたい。

銃を出す時のSEのタイミングがばっちり。

総理大臣のいかにも浮世離れしている感じと頭がおかしい感じ。

首を切る道具がないなら、耳を切り取ればいいのに。

あざとそうしてるんだろうけど、特定の誰かに感情移入する前に大規模な銃撃戦が起こってしまい何も残らない。

サバンナってこんな感じだっけ。

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片岡自動車工業『ゼクシーナンシーモーニングララバイ』

2017-05-25 00:31:05 | 観劇三昧

観劇三昧:片岡自動車工業『ゼクシーナンシーモーニングララバイ』

2017/5/24

・のちに結婚する男女、病弱な白沢とナンシーこと中山静香の人生を駆け足で描いた話。

・白沢は一人の役者が演じているが、ナンシーは世代ごとに別の役者が演じる。

・見た感じ全然違う役者さんなのに、ほくろひとつで同じ人に見えるのは舞台マジック。

・大阪の小劇場は観劇三昧で少し見ている程度なのに、知っている役者さんが多い。

・個人的にオールスター感がある。

・少年少女時代のベタないじめだったり、ベタなグレ方だったり、夫側のベタな堕落と立ち直りだったり。

・ベタな展開でも見せ方の手札が多いので飽きない。強引だったり、丁寧だったり、抽象的だったり、具体的だったり。

・「ズキューン」って。

・ケーキのシーンの強引さが好き。

・リーゼントは先っぽから白髪になる。

・演出の手数の多さで、のちに明かされる本作品の構成の秘密を巧みに目くらまししている。

・装置がかっこいい。真ん中の階段の使い方は予想どおりだったけど、それでもかっこいいものはかっこいい。

・お母さんはいくらなんでも仕事が好き過ぎ。

・彼は結局なんの病気だったんだろう。

・ワンピースとかひょうきん族とか直接的な引用ギャグが多い。思い返せば、最初の歌のふりつけもいもきんトリオっぽい。

・世代ごとに出てくるナンシーたち。しっかり分業しているので下手にやると流れ作業に見えてしまうところ、きちんと前のナンシーの情報を引き継いだ上で、新しいナンシー像を更新している。

・駅伝を見ているような感じで、話が進むにつれ、だんだんタスキが重たくなっていく感じ。

・そんな重たいタスキを宮川サキさんが磐石の演技でゴールに運んでいた。

・いろんな事情があるのは想像できるけど、どうせならみんなにウェディングドレス着てほしかった。

・エピローグの打ち上げ感。

・夫婦同時に寿命ってどんだけ仲良し夫婦なんだ。

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