エミリの一筆啓上

#日記ブログ#猫ブログ
日々の思いを綴ります。

映画『アリスのままで』次女と

2015-07-09 11:04:08 | 日々のできごと
認知症やアルツハイマーを抱えた方と関わることを日常としている。医師等の医療職はその病いの治療に向き合う、私が向き合うのは病いを抱えた人の生活の部分と云えばよいだろうか。。

アリスは大学の先生、講義中言葉が出てこない事や自分の居る場所が何処だか分からなくなる、そうした事がきっかけで病院を訪ねた。


家族性アルツハイマーの可能性を指摘され夫、三人の子供達に告白をする。遺伝子の検査を受けた長男は陰性、お腹に赤ちゃんを宿している長女は陽性、次女は検査を受けない選択をした。


次女はこの映画のキーマン、記憶の殆どを失くした母の全てを受け入れ気負わず向き合う。母の病気云々に関わらずブレることのない次女自身の生き方、私は好きだ。


解答のない映画の幕の閉じ方は正解だろう、じわじわとした余韻の中、自分だったらどうするか等考えてみるのも良いだろう。不思議と観たその日より翌日の方が良い映画だったと感じた。


しかしながらこうした映画をサラリと作ってしまうアメリカという国の懐の深さは素晴らしい。