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仮の答えで先に進む。

2014-07-30 05:06:11 | 考え中
なぜ人を殺してはいけないか、なぜ勉強しなければならないか、現時点での自分なりの答え、すなわち根拠やら理屈やらを持ってはいる。ただ、それが完全な答えでないことも認識している。自分の中ですら答えは常に揺らいでいるし変化し続けている。どの理屈でも、相手や自分の立場、所属する集団の文化によって、あるいは時期や年代によって、はたまた文脈によって、否定されたり納得されないと知っている。そもそも、本当に前提が成立するのか(つまり人を殺してはいけないのか、勉強しなければならないのか)、その根本的な部分すら確かじゃない。それでもとりあえず、仮の答えとして、殺さないこと、勉強することが正しいとして日々を過ごしている。それを前提にすることで、他の事柄を易しく説明でき、社会生活がとりあえず自分にも周囲にも都合良く回っている。その経験からいうと、例え根拠や理屈が不充分でも、結論としては確からしい、少なくとも今自分が所属している社会においては。

不完全であることを許し、とにかく答えて区切りをつける。その仮の答えを抱いたまま先に進むことで、答えの確からしさを知る。このやり方は、自分のように理解の遅い、あまり賢くない人間が、周りから取り残されずに成長するのに必要だと思う。

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