対話練習帳

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Mayは気遣いの助動詞

2014-06-17 15:48:04 | Weblog
~するかもしれない。きっと~するだろう。推量を表現するmayやwill。推測は未確定事項だから、自信の程度はその都度違う。

気配りの基本理念は、相手がこう望むかもしれない、あるいはそれを望まないかもしれない、どちらでもいいというmayの予測。そのスタンスで相手の望むだろうことを予測する作業が原点となる。未来の相手の思考を読んで、相手に先んじてリアクションするわけだから、他人の思考を予測する作業は欠かせない。そして、予測したなら、予測は当たっていてほしい。だから当然そうなるべきと思い込みがちなのもまた自然な心の動きだ。

でも、相手はきっとこうしてほしいだろう、こうするだろう、というのはwillの発想。willで予測していると、こうしてあげたいという気持ちの裏で、こうなって欲しいという自分の願望に支配されてしまう。予測の実現を願ってしまうと、相手の発想や思考がこちらの思った通りにならなければ不安になったり不快になったりする。相手の思想を制御したい欲が表れ、相手の自由な選択肢を絞ってしまいかねない。そのような配慮は失礼だし過保護だし、もはや相手に対する敬意が損なわれている。敬意のない気遣いは、相手からすれば見下されているようなものだろう。

予測はいつでもmay or may notだとフラットな気持ちを確認してからアクションを起こしたい。