対話練習帳

私的情報収集、自習ブログ

情報の伝え方、自分の意見の組み立て方

2014-09-02 14:27:27 | Weblog
言語は情報伝達に使われる強力な道具です。情報提供は質問に対して求められた答えを返すことですが、情報の受け手にも提供者にも根底には必ず主張があります。情報の源は限りなく大きく広げられますし、どこまでも深く細かく追求することができます。境界線はいつも曖昧です。問いかけは求める情報の範囲や深さを指定することです。だから、結論を導くために情報の取捨選択が欠かせません。情報をどこまで詳細に伝えるか、どの立場から発信するか、無数の選択が意図的であれ無意識であれ行われ、情報が発信されます。情報は短く最小限で最大に伝えるほど効果的です。ただし、それが意図した通りに受け手に解釈されなければ意味がありません。伝える情報を最小限に圧縮しつつ、誤解を抑えて最大限伝えるためには、情報の受け手に必然的な解釈がなされるように組み立てることが大切です。他に解釈の余地がないような構成が理想です。解釈を共有する基本的なルールが論理の骨組みになります。論理的であれば無駄な情報を省けます。論理的に適切な順序で情報提供すると、主張に説得力が与えられます。論理的な文章では、文と文の間にはっきりした関係があります。その関係は限られた七つの繋がり方に分類できます。前段まで野主張を引き継いで説得するために、次のような情報を示すことになります。
1)主張の根拠を述べる。
2)主張の例を挙げる。
3)主張を解説する。
4)主張を補足・限定する。
5)主張の帰結を示す。
6)主張を追加する。
7)主張を展開・転換する。(別の主張へ移る)
この繋がりの関係性を示す目印が接続詞です。論理的な文章を組み立てることは適切な接続詞を使うことに等しいです。論理的な文章構成を考えることは、接続詞を正しく、より効果的に使うことに繋がります。その反対に接続詞を正しく配置することで論理的で読み易い文章に仕上げる助けになります。

では論理的に文章を組み立てるにはどうすればよいか。なによりまず主張を述べます。このとき、主張は問いに対する答えでもあるので、主張に対応する疑問も明確になります。これで伝われば最小限で情報伝達は完結します。
「明日は晴れるだろう」(問い)明日の天気はどうなる?
でもそれでは話は片付きません。それは次の二つのいずれかの場合に当てはまります。。
1)主張に説得力が足りない。
2)もっと主張したいことがある。

そこで説得力を増すために言葉を継ぎます。それが根拠であり、例であり、解説であり、補足です。
そう主張する理由が足りなければ根拠を述べる。
(なぜなら、天気予報士がそう言っていた)。
何の話なのか曖昧でイメージがわかないなら例を挙げる。
(例えば、今日も晴れた。昨日も晴れた。先週も同じように晴れていた)。
主張をより正確に記述するために解説を加える。
(つまり、雨が降らないだけでなくしっかりと日が射すだろう)。
主張が及ぶ範囲が広すぎて正確さが足りないから限定する。
(ただし、夜まで晴れ間が続くかはわからない。この地域は晴れるだろうが他所では曇るところもあるだろう)。

一方、新しい主張を継ぎ足して、話を展開するために、帰結を示し、追加し、転換させます。
例では、「明日は晴れるだろう」という主張が完結しました。それを継いで新しい主張を登場させます。ここにも対応する問いかけが潜んでいますが、それは先の主張を汲んだものになります。
明日は晴れるだろう。だから、外に出る人が多いだろう(晴れたらどうなる?)。
明日は晴れるだろう。さらに、日中はかなり暑くなるだろう(どんな晴れの日なんだろう?)。
明日は晴れるだろう。しかし、晴れるからといって洗濯物が乾く陽気じゃない(晴れるってことは乾いてる?)。

単純だけど正しい主張を、一つずつ正しく繋ぐことで、もっとややこしい主張を相手に伝えることができます。

承前(話の継ぎ方。会話を繋ぐトレーニング。
承前(「論理トレーニング」を逆手にとって質問を探り出す。

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