まず一番最初に、「自分が答えるべき疑問を洗い出す」
ここが最も頭を使う。時間も費やす。論文の中で、最も主張したい内容がある。言い換えるとそれは、自分が問い続けた疑問に対する答えを見つけたという話になる。で、それを他人に伝えることが論文の目的になる。そうすると、その話を聴いてもらうにはどうするか?というスタンスで内容を作り上げていくことになる。そこで最初にはっきりさせるべきことは、自分がどんな疑問を持って、それにどんな答えを出したのか?ということ。これにまずはっきりと答える。
問い)
答え)
考察するべきこと
答えをポンと差し出しただけで話が終われば簡単だけれど、それでは仕事として成立しない。この時点では、自分以外の誰も問いと答えの間のギャップを埋める根拠を持っていない。この間を隙間無く、重なり無く埋めていくのが論文を書くという仕事。ここで、ギャップを埋めるものは何か?それもまた、問いと答え。最後に主張したい内容に辿り着くまでの質問と答えを洗い出していく。ここからは反復作業で、なんども振り返っては作り直すことになる。だから、一度目の作業で終わらないと覚悟を決める。無駄な時間を費やさない。一時間で集中して最初の雛形を仕上げてしまう。単純な話、質問を思いついたままに並べていくだけでいい。質問と同時に答えられるのであれば、ついでに答えてしまう。バカみたいに何も知らない素人になった気分で臨んでみる。最初の質問に繋がる答え、最初の質問から派生する疑問、最後の主張に繋がる質問・疑問、など切り崩すポイントはいつでも複数あるので、5分も詰まるようならとっとと方向を切り替える。一時間で埋まったものがその時点でのベストです(と自分に言い聞かせる)。
「論理トレーニング」を逆手にとって質問を探り出す。 - 対話練習帳
次に、「洗い出した質問を並べ替える」
ここでもっと読み手の立場で、審査員の気持ちで、スムーズなストーリーになる順番を考える作業に移る。前のステップで洗い出した質問の前後に接続詞をいれて繋いでみることが、論理的な話の展開を紡ぎだす。
話の継ぎ方。会話を繋ぐトレーニング。 - 対話練習帳
続いて「洗い出した質問に答える」
質問にとにかく答えを出す。ここも時間をかけずに一問10分で書ける限りの答えを連ねていく。これが、試験に解答していくような緊張感を発揮させて、案外できる気分になる。疑問に対する答えを順序だてて繋いだものが論文。その第一稿はこれで仕上がり。どんなにすかすかでも、頭から終わりまで通して考えた、という痕跡が残せる。これが大枠になって、後は中身を埋めていくだけになると、気分がとても違う。焦りがかなり抑えられる。
さて、解答を済ませたら今度は採点する立場になってみる。で、ここからがいよいよ本番、現場百遍。何度も全体を読み通して、内容を吟味する。
ここでの、チェックポイント
質問が的確であるか、
疑問点が明確であるか、
問い忘れていることはないか、
疑問の提示の順序はきちんと思考の流れに沿ってスムーズにシフトしているか、
パラグラフ間で内容が飛んでいないか、
質問と質問の間を繋ぐトランスレーション(誘導文)は適切か、
疑問に対してきちんと応えているか、
答えが論理的に破綻していないか、
根拠を充分にしめしているか、
分かりやすい例を挙げているか、
引用は正確に内容を反映しているか、
文法的な誤りは無いか、
誤字脱字はないか、
について、項目を一つ一つ問いただしては、何度も何度も直しを重ねていく。何度やっても完璧にはほど遠いものだけど、繰り返すほどに味わいが深まっていく。だから〆切が来るまでは、自分で完結させない。満足せずに続けていると、期待以上の充実感が返ってくる。それが論文を書いて得られるもの。
ここが最も頭を使う。時間も費やす。論文の中で、最も主張したい内容がある。言い換えるとそれは、自分が問い続けた疑問に対する答えを見つけたという話になる。で、それを他人に伝えることが論文の目的になる。そうすると、その話を聴いてもらうにはどうするか?というスタンスで内容を作り上げていくことになる。そこで最初にはっきりさせるべきことは、自分がどんな疑問を持って、それにどんな答えを出したのか?ということ。これにまずはっきりと答える。
問い)
答え)
考察するべきこと
答えをポンと差し出しただけで話が終われば簡単だけれど、それでは仕事として成立しない。この時点では、自分以外の誰も問いと答えの間のギャップを埋める根拠を持っていない。この間を隙間無く、重なり無く埋めていくのが論文を書くという仕事。ここで、ギャップを埋めるものは何か?それもまた、問いと答え。最後に主張したい内容に辿り着くまでの質問と答えを洗い出していく。ここからは反復作業で、なんども振り返っては作り直すことになる。だから、一度目の作業で終わらないと覚悟を決める。無駄な時間を費やさない。一時間で集中して最初の雛形を仕上げてしまう。単純な話、質問を思いついたままに並べていくだけでいい。質問と同時に答えられるのであれば、ついでに答えてしまう。バカみたいに何も知らない素人になった気分で臨んでみる。最初の質問に繋がる答え、最初の質問から派生する疑問、最後の主張に繋がる質問・疑問、など切り崩すポイントはいつでも複数あるので、5分も詰まるようならとっとと方向を切り替える。一時間で埋まったものがその時点でのベストです(と自分に言い聞かせる)。
「論理トレーニング」を逆手にとって質問を探り出す。 - 対話練習帳
次に、「洗い出した質問を並べ替える」
ここでもっと読み手の立場で、審査員の気持ちで、スムーズなストーリーになる順番を考える作業に移る。前のステップで洗い出した質問の前後に接続詞をいれて繋いでみることが、論理的な話の展開を紡ぎだす。
話の継ぎ方。会話を繋ぐトレーニング。 - 対話練習帳
続いて「洗い出した質問に答える」
質問にとにかく答えを出す。ここも時間をかけずに一問10分で書ける限りの答えを連ねていく。これが、試験に解答していくような緊張感を発揮させて、案外できる気分になる。疑問に対する答えを順序だてて繋いだものが論文。その第一稿はこれで仕上がり。どんなにすかすかでも、頭から終わりまで通して考えた、という痕跡が残せる。これが大枠になって、後は中身を埋めていくだけになると、気分がとても違う。焦りがかなり抑えられる。
さて、解答を済ませたら今度は採点する立場になってみる。で、ここからがいよいよ本番、現場百遍。何度も全体を読み通して、内容を吟味する。
ここでの、チェックポイント
について、項目を一つ一つ問いただしては、何度も何度も直しを重ねていく。何度やっても完璧にはほど遠いものだけど、繰り返すほどに味わいが深まっていく。だから〆切が来るまでは、自分で完結させない。満足せずに続けていると、期待以上の充実感が返ってくる。それが論文を書いて得られるもの。