対話練習帳

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「論理トレーニング」を逆手にとって質問を探り出す。

2010-02-26 02:27:25 | 考え中
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自分自身にとって悩ましい問題なので、とにかくまず、自分の方針をまとめておくことにした。

質問とはわからないことを尋ねることである。仮に、話が論理的に展開されているならば、話の途中でわからなくなることはない。もしわからないことが出たならば、そこに論理の飛躍がある。論理の飛躍は話し手にとっての常識により補われている。これが隠れた前提となり、一見関連の無い話題が繋がれる。話し手にとっての常識と聞き手にとっての常識にずれがあるときに、論理の飛躍、つまり「わからない」が発生する。

ところで、「論理トレーニング」によれば、論理の展開は以下のように分類することが出来る。

付加・累加(そして、また、さらに)、補足(ただし)、例示(たとえば)、転換(しかし)
解説(つまり、すなわち)、帰結(だから、したがって、それゆえ)、理由(なぜなら)

説明は、論理的に話が展開するように構成されている。ならば、聞き手も話の展開を分類して聞いていけば、話を見失うことはない。では、どのように聞けば良いだろうか。例えば、そこにどのような接続詞が入るのかを考えながら聞くとよい。この作業は、数をこなすことで先読みの力を身に着けることができる。先読みの力とは、次にどのように論理が展開されるかを反射的に察し、臨機応変に全体の構成を捉えていく能力のこと。この作業は、話を聞くときのみに留まらず、あらゆる文章を利用して、独りでトレーニングできるのが利点であるので、普段から意識してみるとよい。それで分類できない部分が出て来たならば、しめたものである。なぜなら、自分が知りたい部分が見つかったのだから。自分の理解できていないポイントが突き止められれば、後はそれを質問の形に変換するだけである。その質問とは「それまでの文脈とどのように繋がりますか?」という質問に他ならない。もちろん、質問文の形態は様々に変えられる。論理的な構成に慣れ親しみ、先読みの力を身に着けることで、「そこでわかりやすい例示が欲しいな」とか「補足が欠けているのでは?」「解説と帰結が混同されているのでは?」などといった、気付きのパターンを手に入れることができるだろう。