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同床同夢

2009年01月18日 | アメフト
鎌倉ボウルが今日行われた。

毎年夏に行われるイベントだが昨夏は試合直前に豪雨に見舞われ延期となっていた。
この時期に行われるのは非常にいい。
何故なら学生、社会人で現役でプレーを続けている選手たちがたくさん参加してくれる。夏だと現役選手はまだシーズン中ということでこうはいかない。

本当は彼らひとりひとりの近況をじっくり聞きたいのだが案外することが多くそうもいかない。
しかし、同じ世代の先輩後輩があつまってグラウンドのアチコチで昔話に花を咲かせている姿をみるだけでも非常にうれしいものだ。彼ら自身もきっとそんな時間を楽しんでいるのだろう。
対戦相手の鎌倉学園さんもそれは同じようで、帰りに西鎌ガストに寄ったら「鎌学ご一行様」がいらっしゃった。

今日はシーズンオフの「シミケン」こと清水謙も参加してくれた。
ま、日本でも指折りのプレーヤーだといってもいい。
つっても今日この日に怪我されたらたまらないと思い試合前にくれぐれも怪我だけは気をつけるよう言った。これで引退なんてことになったら洒落にならない、とも。
しかし彼の返事はあまりにも意外でそして私を感動させた。

「鎌高で終われるなら本望ですよ。鎌高で始まり鎌高で終わる」

もちろん冗談。
それでも日本代表としてワールドカップを二度戦い、トッププレーヤーとして多くの人に夢を与えてきた人間の原点がこの片田舎の海と山しかない高校にあったのだと改めて気づかされて、スマン、実は感動していた。

汚い部室(壁は何故か穴だらけ)
ベンブと呼ばれる部室(物置?)
サッカー部の照明が届ききらない薄暗い、しかも狭いグラウンド
時折飛んでくる野球のボール(当たると痛い)
暗くなればボールは見えない(オフェンス有利)

決して恵まれた環境ではない。
みんなそこでフットボールに出会い、そして同じ夢をみてきた。
人は変わっても、いいときも悪いときもあったけど。

みんなで夢を紡いできた。

その原点がなければシミケンも、今日きてくれたOBたちもそして何よりも今の私自身だって存在しない。

誰だって最初からフットボールが上手かったわけではない。
誰だって最初からフットボールが好きだったわけではない。

うん。だからこそ夢は続くのだ。

・・・って現実を振り返ると今日の現役チームの出来は悪すぎて夢どころじゃないって。
あ~あ。先は長い。

とはいえ、みなさん今日はありがとう。
またゆっくり話しを聞かせてね。