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その日のまえに

2005年09月17日 | 読んだぜ!
その日の前に/重松清

私が人目をはばからず涙を流すことは有名。

以前、原作に不満を持っていた私がその映画化された作品を見て一人涙を劇場で流すといった異常事態が起きたことがある。
ま、ちなみにそれは『世界の中心で、愛をさけぶ』だが。

あの時も「んなもの泣くわけねーだろ」と世間の評判を嘲笑せんと観に行ったのだが見事に返り討ち。結果、カップルだらけの劇場内で一人ハラハラと涙を流すキモイオッサン化していたのだ。

で。

今回の「その日のまえに」である。
映画と小説という差異はあるものの・・・

やはりテレビでの「これは泣く」という評判を聞きつけ、また重松清作ということもあって読んでみた。

「小説で泣くわけねーだろ」と思いつつ。

が。

敢えなく。落ちました。

ええ。

泣きましたとも。
電車の中でグシュグシュと。人目をはばからず。

いやぁ。泣いたよ。

日常の中での死がテーマなんだよね。
誰もが必ず家族と死別するのだけど、それって結婚と同じように当事者にとっては凄く特別なこと。
でも、世間からしてみたら家族との死別というのは日常のこと、なわけだ。

うん。

泣きましたよ。あたしゃ。

そうそう。ちなみに。

「こりゃぁ、おかしい・・・あの時は精神的にきっと不安定だったのでは?」と思い、後から泣いた部分を読み返してみた。

やっぱり泣いた。

家族がいる方、お奨め。