イリアーデの言霊

  ★心に浮かぶ想いのピースのひとかけら★

生きて幸せになるために生まれてくる筈なのに…

2008年09月12日 18時58分10秒 | 小説
 筱は何のために生まれてきたのでしょうか?小野家の嫡男として生きる筈だったのが弟・篁の星宿の歪みの犠牲となって、生まれて数刻で命を絶たれ死んでしまうなんて!しかも、いくら双児が畜生腹と忌み嫌われているとはいえ、子供思いの父親ならば筱の存在を抹消するなんて愚挙はしない筈なのに、父・岑守は筱を存在しなかったことにしてしまいます。

 確かに、濡れ衣で流罪になった親友・勝長の忘れ形見である楓とその母である勝長の妻・春日を妻子という形で庇護するには筱やその母・園生の存在はなかったことにした方が都合が良いかもしれませんが、あまりにも身勝手すぎます。


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