イリアーデの言霊

  ★心に浮かぶ想いのピースのひとかけら★

馬鹿な子供ほど可愛い!?マクシミリアン VS ラモン

2007年10月11日 09時17分15秒 | 小説
 山藍紫姫子先生は、ラモン・ド・ゴールのケダモノを、きっと“馬鹿な子供ほど可愛い”という想いを抱いているのでしょうね。手に入れるとは征服欲であって愛ではないという真理を知らない上に、そして体を奪えば心も従うと思い込んだタワケだった。それでも山藍先生は、“青い奴と思って生暖かい目で見てやって下さい”との事ですから。

 しかし、シュリルにあんな酷い仕打ちをしたケダモノ青い奴で済まされません!むしろ、私なら“馬鹿な子供ほど可愛い”と思うのはマクシミリアンです。

エレオノールの乱(2) ラモンを野放しにする革命政府を倒せ

2007年10月11日 09時16分36秒 | 小説

 ベルばらのBGM『アレキサンドライト』を読む時や思い浮かべたりすると私の脳裏に流れます。文庫化されて復活した角川書店のモノを見ると、表紙でシュリルを愛撫する男の手が描かれています。マクシミリアンに違いないと自分に言い聞かせているのですが、あまりにも色黒すぎるので、ラモンかもしれません。あのケダモノが撫でているから シュリルが苦しく哀しい表情を浮かべているのかと心が痛みます。シュリル曰く「褐色の男」ですから!

 エスドリア王国強制送還されギドゥーの牢獄に再び幽閉され、召使は全て監視と行動の規制を行う獄吏達で命令するのは、エレオノール公爵家の離宮に勝手に上がりこんだラモンですからシュリルは、連日連夜、凌辱され衰弱していくばかり。“何を言い出すのか、この褐色の男は”ケダモノに対して心の中で唖然としたり怒ったりする時にシュリルは呟きます。

 王政が滅んで発足した議会は国民の意思を無視する連中のようですね。エレオノールの領民が喜んでシュリルを自分達の大切な主  を迎えたのに、彼らの心情を無視して  シュリルとの間を隔絶したのですから。国王派の貴族故に甘受しなければならない待遇だとしても、シュリルにそんな極悪非道な扱いをしてはいけない存在なのに!と、エレオノールの領民が、無礼千万なと怒り心頭に暴動を起こすのは確実です。国民議会が許してもエレオノール領の民が許さない 絶対に。