私立校・中高一貫校生専門アルファ
私立校・中高一貫校生専門アルファのブログ。講習のお知らせや日頃の勉強について、基本的に毎日書いています。







多くの学校で、今日・明日までで卒業を迎えられた方が多いと思います。


小学校6年間、あるいは中学、高校3年間、お疲れ様でした。


これでもう二度と、その学校で、教室で、先生から
“学ぶ”ことはありません。


さらに言うと、その間に習ったことを、もう二度と、
プリント・課題・宿題、教科書、参考書、問題集などを用意してもらい、
『時間をかけて』教えてもらうことはありません。


小学校、中学校、高等学校を卒業したということは、
そこで習う一般教養、知識、勉強を、習得し、
『一定』の学力・実力を身につけているという証となります。


いやいや、自分はたまたまうまく卒業できた、させてもらった、
自分なり、自分的にはまだまだ習っていない、知らない、わからないことがある、
などということは、これから先、“誰も”そうは見てくれません。


と同時に、これからは、『できる』『わかる』前提で、話が進められていき、
『できない』『わからない』は、“習ったか習ってないか”、
“覚えているか覚えていないか”は関係なく、それは『能力』の問題として、
見られることになります。


大学を卒業し、企業に就職する方の中にも、“まだ”そういった気持ち、
意識を持てずにいると、苦しむことも増えることでしょう。


もっとも企業に入れば、学生時代に習う知識や勉強などが直接関係してくることなく、
当たり前のこと、例えば、約束した時間に遅れない、報告・連絡・相談といった業務を、
自分勝手に解釈して、納得して、自分なり、自分的にOKにするのではなく、
きちんと相手に伝え、自分自身でも確認するなどの生活面の“当たり前”が、
出来るのは当然のこととなり、さらにその業界、企業、仕事における専門知識を
“自ら”『習い』『勉強していく』ことが求められることになります。


与えられることばかり、自分勝手に出来ることばかりだった学生時代と異なり、
これからは一から自分で準備・用意し、自分の行動に、一挙手一投足に、
『自己責任』が伴うことになるでしょう。


小中高生は、まだまだ学生時代だからと思って、のほほんとしていると、
あっという間に、社会に出ることになり、今までの生活が一変することになります。


まぁ、それでも小中高生にとっては“まだまだ”先の話ですので、
そこまで深刻に考えられなくともいいですが、“まだ”学生時代が続くということを
考えると、進学する先の学校での『進級・進学』そして『勉強』に関しては、
よく考えておかないと思い描いていた未来や将来からはかけ離れたものになります。


笑い話のように感じられるかもしれませんが、昨今、一定数の方において、
学生時代をゲーム感覚にとらえて、学年が上がる=LVが“自動的に”上がる、
そして、学年が上がっていけばいくほど、または、学年が上がれば勝手に、
『勉強』『知識取得』『能力向上』などが簡単に出来るようになると
思われている方がいます。


大学生や高校生の年上のお兄さん・お姉さんが、好き勝手に遊んで、
それほど『勉強していない』のに、進級・進学出来ているように
見えているためなのかもしれませんが、一部の有名大学、受験進学校の学校が、
異常に『勉強している』だけのように見えて、他の大学、学校では、
“そこまで”勉強しなくても、進級・進学『出来る』わけでは“決して”ありません。


中にはそういった学校もあるかもしれませんが、基本的に多くの学校において、
進級・進学には各教科の『認定された単位』を一定数の基準を持って取得し、
その単位を取るために、成績、テストの点数を取らなければならないことに
なっています。


当然、どんな学校であろうとも、その『単位』を取らなければ、
進級・進学できなくなり、最悪なことになれば、学校に居られなくなる、
つまり退学となります。


日本では中学時代まで、義務教育となっており、勉強しようがしまいが、
同級生が進級・進学していく姿を見るのが当たり前に思っているかもしれませんが、
私立校・中高一貫校の場合、中学時代から『高校進学』するための条件が、
決まっているため、早ければ中学二年次の段階で、通っている学校の内部進学は
できなくなることが決まります。


その時になって、初めて、勉強できないと、学校を去る、別の道に行くことになる、
高校、大学へと進学できないことがわかるのは、『なってみないとわからない』方に
とっては酷な話かもしれませんが、社会の現実を知るという意味では、
良い経験かもしれません。


個人的には、海外のようにもっと早い段階から、進級・進学できない、
つまり留年制を取っても良いのではと思いますが、
日本の教育制度においては、中学卒業、つまり15歳までは義務教育として、
教育を受ける権利を持つと同時に“学年を押し上げる”ようになっています。


昨今はそのことが逆に格差を生むようにもなっていると思いますが、
義務教育制度が変わることはまずないでしょうから、
今後この流れを変えるには、多くの方が、自分自身でその事実を知り、
その後の自分をどうしたいかを決めるしかありません。


その最終期限が15歳、つまり中学3年生までとなります。


今は、ほとんどの方が、高校まで義務教育かのように進学されますが、
その先の勉強において、苦しむ方もまた多いように思えます。


教育関係者として、不適切な発言になるかもしれませんが、
中学時代までにおいて、明らかに学校生活に、勉強に
向いていない、向かないと思われる方も多く見てきました。


もちろん、その中でも、高校生になって心機一転、勉強に目覚めて、
活躍される方もおりましたので、中学時代の状況・状態だけで、
その人の勉強に対する姿勢や態度や適性を決めつけるのはもってのほかなことは
重々承知してはおります。


正確には、上記の言葉に『私立校・中高一貫校での』という言葉を付け加えるのですが、
そうすると少しだけ現実味が増します。


残念ながら、私立校・中高一貫校において、毎年数人の方が、進級・進学できないで、
学校を去ることになっています。


その中で、やはり『私立校・中高一貫校での』高いレベルの勉強、速い授業、
量の多い課題・宿題に対応できない=『私立校・中高一貫校での』勉強に、
向いていない、向かないと思われる多くの方は、中学時代までにその片鱗を
見せています。早い方だと小学校時代から見せている方もいます。


生活面においては、よく遅刻する、集団行動や学校の規則を守れない、
問題行動を起こす、登下校においても近隣に迷惑をかけるなど、
良く言えば、若気の至り、個性的なのかもしれませんが、
私立校・中高一貫校においては独自の『学校の規則』があるわけですから、
それを守らない、守れないのであれば、学校側が退学処分を下しても、
許される権限を持ちます。


そして、勉強面においては、授業を聞かない、ノートを取らない、
課題・宿題はやらない、テストは赤点、成績は上がることなく、
それでも部活動や趣味などの好きなことは“絶対”やる。


私立校・中高一貫校では、校風として『自由・自主的』を謳ってはおりますが、
上記のような生活面、勉強面の『自由』を認めているわけではありません。


一点だけ、それらをしても許されるほどの『実績・結果』を出している場合、
“特例”として許される存在になるかもしれませんが、それも漫画やアニメのような
極端なものでなく、スポーツの試合などにおいての公欠やテスト免除、
補習補講で成績授与などを許される程度だと思います。


情報化が進んだ昨今ではそういった『特別扱い』をすることも
“差別”問題になっていくとは思いますが、それはまた別の話として、
こういった特殊な例を除けば、私立校・中高一貫校で、
『自分の好き勝手に、何でもできる自由、自主性』を与えられているわけでは
ありません。


そのことを勘違いしたまま、中学、高校、大学へと進学すると、
特に、規律が厳しい私立校・中高一貫校に進学・入学してしまうと、
悲劇となりますので気を付けて下さい。


卒業という旅立ちの日に、うるさい説教かもしれませんが、
学校を卒業するということは、同時にこういったことまでも、
自分で“考えなくてはならない”ことになっていきます。


ゲーム感覚で、LVが上がったから強くなる、許されるようになる、
自由にできることが増える“わけ”ではないということを、
肝に銘じて、日々精進を怠ることなく、更なる努力を勉強をすることを
オススメします。


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