フリーターが語る渡り奉公人事情

ターミネイターにならないために--フリーターの本当の姿を知ってください!

ブレッド&ローズーー下層労働者の権利のための行動

2004-11-03 21:58:41 | 映画&本
今ネカフェからです。諸事情により、家のPC回復が大幅に遅れています。
あまり間をあけすぎるのも寂しいので、ブックマークに入れてある失業者の権利MLより転載します。とても勉強になって、しかも笑って泣けるいい映画ですので、一人でも多くの方に知ってもらいたくて。点線以下転載。

※後ろの注も必ずお読みください。大事な情報を加えました。(2004.11.9.)

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Date: 2004年5月12日(水) 午前8時19分
Subject: 5/9 ブレッド&ロ-ズ上映会@茨木




ブレッド&ロ-ズ(2000年・イギリス=ドイツ=スペイン合作
 110分 カンヌ映画祭正式招待作品 配給:シネカノン)
 
 大阪の茨木市(茨城県ではない)で開かれたブレッド&ロ-
ズ上映会に行って参りました。原題はBRED&ROSES;パン(生
きること)とバラ(誇りや尊厳)の意味です。
 映画のスト-リ-を全部しゃべってしまうと後のお楽しみが
なくなるので、かいつまんだ紹介を。

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 ロサンゼルスのヒスパニック系移民たち。水商売か清掃会社
で働くしか選択肢はない。日本で言えばパ-トかバイトのよう
に気まぐれにクビにされる。賃金も少ない。そこに組合の活動
家が入り込む。
 大手の組合が、成功の見込みの小さそうな争議を見捨てるこ
と。本当にひどく抑圧され、ジェンダ-や民族に階級・階層、
移民してきたタイミングのちがい、故郷での生活事情などによ
り、今のままでも幸せだと思い込むしかない人。あまりにひど
い目にあいすぎて、抵抗する意思を完全にくじかれ、「生きる
ため」だと割り切って従ってしまう人。自らは奨学金を得て、
法科大学院に通いながらも組合活動にかかわる人。その中の友
情・恋愛・裏切り……。
 この映画は、様々な人間模様を通じて今日の下層労働者の
苦しみと喜びと希望を描いている。ただの組合礼賛、観念的な
労働者賛美とは明らかに一線を画している。誰もこの映画の監
督ケン・ロ-チを「弱者おたく」よわばりできない。
 9/11のテロの背景を知る上でも、人間の尊厳やジェンダ-の
問題を考える上でも大変優れた記録である。労働や失業の問題
、あるいはテロや戦争のない世界を望むすべての人にお勧めし
たい。

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 なお、映画の後の交流会にも出てみました。世代や職種を超
えた人の集まりでした。
 なかまユニオンという組合の主催でしたが、上の言うことに
みながいっせいに従うという所ではありませんでした。まるで
ネイティブ・アメリカンのミ-ティングのように、一人一人の
語りをみなが静かに聞いていました。とても上品で民主的な会
合でした。

 以上、報告おわり。


※注:なかまユニオンという組合は、その後ググると、ある社会主義系の思想団体と密接な関係にあることが判明しました。
 わたしは、この記事をMLとこのブログに投稿した時点では、そのことを知りませんでした。
 ML上でも会話や議論ができない傾向があり、また上映会のあとの交流会でもマルクス主義系のイデオロギー注入と大衆操作の話が多いので、おかしいと感じてはいたのです。
 また、オルグといった特殊な用語が飛び交い、意味を尋ねると教えない、といった排外的な秘密主義が横行していました。
 権威主義的で家父長的な雰囲気のもと、アルバイトや派遣をあからさまに侮辱するような言葉や態度も目立ち、傷つけられて途中で講義するように退席した派遣の方もいらっしゃったほどです。 わたし自身、あまりの無理解と失礼さに感覚が凍ってしまい、なおかつ「ほかに理解者はいない」といった閉塞感に支配された状況で、この記事をはじめに書いたのも事実でした。
 ただし、映画自体は学習用として使い方によっては大きな効果を発揮すると思います。なので、あえてこの情報をいじらないで、注をつけることにしました。(2004.11.9)
                    
 


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