「痴漢に間違われたらこうなります!」 Satoki著 坂根真也監修
痴漢に間違われたら、逃げるのが一番よいとの意見もでました。しかし、逃げきれるとよいですが、捕まるとやっていなくてもほぼクロとなります。一方、逃げずに駅員室に行けば、いくらやっていないと否定しても、起訴されるとよっぽどのやっていない証拠が出されない限り、無罪になることはないそうです。
駅員室で話を聞きますと言うのは事実ではなく、駅員は警察を呼び、警察は警察署に連れて行かれるだけだそうです。
やっていなくても、認めると早くて当日、遅くても3日以内で罰金を払って釈放されますが、前科がつくことになります。一方、痴漢をやっていないからと認めないと、拘留/取り調べが最大23日も続きます。そうすると会社にもわかってしまいます。
会社によっては、有罪判決が出る前に依頼退職の選択を迫られる場合が多いとのことでした。
痴漢に間違われたら幾つかの判断機会があるとのことです。
駅員室に行くか?行かないか?
⇒出来れば行かないで、その場で弁護士に連絡する。
冤罪を認めるか?認めないか?
⇒早く決断して態度を変えないこと。
弁護士をすぐに呼ぶか?様子をみるか?
⇒検事調べ前までに1秒でも早く。
弁護士に相談の上、冤罪を被るか?あくまで戦うか?
⇒メリット、デメリットがあり、よく弁護士と相談する。
専任弁護人は国選か?私撰か?
⇒お金に余裕があれば痴漢の冤罪に得意な私撰で弁護士を依頼する。
100万円ほど
事件をネタに退職を迫られたら辞めるか?辞めないか?
⇒世間体を気にする企業であれば、起訴か不起訴が決まらない前に処分に動き出す場合がある。解雇を選ぶか依頼退職を選ぶかの選択。
知っておくべきこと;
・通勤通学中に「すみません」は禁句
・私人逮捕があるので、駅員室まで行った時点で、現行犯逮捕されたことになっている。
・自宅の家宅捜査が行われ、AVビデオなどがあると裁判での印象を悪くする。
「**痴漢」のタイトルがあるとそれを検事側から指摘される。
・痴漢冤罪とは、1人の男の人生を再起不能に陥れるほど恐ろしいものである。
・裁判は、疑わしい場合は被告に有利が原則であるが、痴漢に関していえば、疑わしい場合
は原告に有利の判断がされる。
・起訴されると99.9%有罪になるので、起訴されないようにすることである。
・痴漢罪はなく、迷惑防止条例違反またはわいせつ罪の適用になる。
著者が提案する方法は、常にICレコーダーを電車に乗る前にONにして、全ての会話を録音をしておく。警察の取り調べで暴言などがあると、それが明るみにでることを嫌がるので、不起訴になる可能性が高まる。録音したものの取り扱いは弁護士に相談する。
感想;
痴漢に間違われたら、行先は真っ暗との感じでした。冤罪であっても直ぐに認めると前科が付くが、1日ほどで出られるので会社にも周りにも知られずに済むこともできると言うことでした。
中には女性が連れの男と組んで、女性が痴漢と叫び、男性が見ていたと言ってお金を取る事件もありました。その時は、女性の言っていることの矛盾があり、すぐに女性が自白したので直ぐにわかりましたが、そのような意図的な行為の場合でも自分の無罪を証明することが難しいそうです。
ある教授が痴漢に間違われて裁判で闘いましたが、数年かかりかつ専門の弁護士に付いて貰い、再現実験を行うなどして冤罪を晴らしました。ただそういうことで冤罪を晴らすことは至難の業だそうです。
電車に乗ったら女性から離れることですが、満員電車の中ではそうもできないです。手は鞄かつり革か本を持つのがよいのかもしれません。
修正しました。
ありがとうございました。