http://mainichi.jp/articles/20161214/k00/00e/040/214000c?ck=1 毎日新聞2016年12月14日
沖縄の海で、バラバラになった機体が見え隠れしている。米軍オスプレイ事故から一夜明け、テレビ中継の映像を見た自衛官の一人は「大破している」と言った。上空から見ると機体の損傷度合いから「墜落」したようにも見えるが、防衛省は事故公表後にいち早く「不時着」と表現。安全性への懸念が広がることへの警戒感をにじませた。一方、オスプレイが飛ぶ地元では不安が広がっている。【町田徳丈】
機体は主翼が折れ、部品とみられる金属片が現場に散乱し、乗員5人のうち2人が負傷した衝撃の強さをうかがわせる。
防衛省は「不時着」とした理由について、米側が「着水」と表現していることや、5人全員が生存していることから海面に強くたたきつけられたものではない--などとしている。稲田朋美防衛相は米軍からの情報を含めて「コントロールを失った状況ではなく、パイロットの意思で着水したと考えている」と述べた。
だが、防衛省は、墜落だとの指摘を否定できる材料を持っていないことは認めている。そもそも省内に「墜落」の明確な定義もないという。
防衛省は事故直後から米軍に飛行の目的や当時の状況などの情報提供を求めているが、詳細な状況に関する情報を得られているわけではない。事故原因究明は米側が主導権を握っており、稲田防衛相や省幹部が米側に「原因究明について情報提供を求める」と繰り返すしかなく、当面は米軍任せなのが現状だ。
ただ、防衛省内には機体の壊れ方について「激しく壊れているわけでもない」とする見方もある。
コントロール失った疑いも
航空評論家の中村浩美さんの話 機体が大破しているので、シビア(深刻)な着水だったと思われる。コントロールを失った墜落だった疑いもある。確認するには、機体の損傷具合を詳しく調べる必要があり、米軍には迅速で正確な情報提供が求められる。
制御できたか次第
軍事問題に詳しいジャーナリストの前田哲男氏の話 不時着か墜落かは機体の損傷程度は関係がなく、操縦者がどれだけ機体を制御できていたかで決まる。機体に不具合が起きた場合などには2次被害を避けるため海に機体を落とすことは適切だが、飛行ルートや事故時の詳しい状況が分からないので、不時着か墜落かは現時点ではっきりしない。
感想;
羽田沖飛行機事故は”墜落”と表現されています。
まだ、あの時の方が、機体の形が残っていました。
御巣鷹山のJAL墜落事故は、今回の防衛庁の定義だと、”不時着”になるのでしょう。
”墜落”だと、どこに落ちるかわからない。
オスプレイが民家に落ちるかもしれないという可能性を少しでも否定したかったのでしょう。
民家に落ちる可能性があることが、これまでのオスプレイの墜落事故と今回の墜落事故から明らかになったのではないでしょうか。
安全面ではまだ十分ではないということなのでしょう。
国民が政府から出される情報を正しく受け止めることなのでしょう。
戦争中の大日本帝国ニュースと同じになってしまいます。
沖縄の海で、バラバラになった機体が見え隠れしている。米軍オスプレイ事故から一夜明け、テレビ中継の映像を見た自衛官の一人は「大破している」と言った。上空から見ると機体の損傷度合いから「墜落」したようにも見えるが、防衛省は事故公表後にいち早く「不時着」と表現。安全性への懸念が広がることへの警戒感をにじませた。一方、オスプレイが飛ぶ地元では不安が広がっている。【町田徳丈】
機体は主翼が折れ、部品とみられる金属片が現場に散乱し、乗員5人のうち2人が負傷した衝撃の強さをうかがわせる。
防衛省は「不時着」とした理由について、米側が「着水」と表現していることや、5人全員が生存していることから海面に強くたたきつけられたものではない--などとしている。稲田朋美防衛相は米軍からの情報を含めて「コントロールを失った状況ではなく、パイロットの意思で着水したと考えている」と述べた。
だが、防衛省は、墜落だとの指摘を否定できる材料を持っていないことは認めている。そもそも省内に「墜落」の明確な定義もないという。
防衛省は事故直後から米軍に飛行の目的や当時の状況などの情報提供を求めているが、詳細な状況に関する情報を得られているわけではない。事故原因究明は米側が主導権を握っており、稲田防衛相や省幹部が米側に「原因究明について情報提供を求める」と繰り返すしかなく、当面は米軍任せなのが現状だ。
ただ、防衛省内には機体の壊れ方について「激しく壊れているわけでもない」とする見方もある。
コントロール失った疑いも
航空評論家の中村浩美さんの話 機体が大破しているので、シビア(深刻)な着水だったと思われる。コントロールを失った墜落だった疑いもある。確認するには、機体の損傷具合を詳しく調べる必要があり、米軍には迅速で正確な情報提供が求められる。
制御できたか次第
軍事問題に詳しいジャーナリストの前田哲男氏の話 不時着か墜落かは機体の損傷程度は関係がなく、操縦者がどれだけ機体を制御できていたかで決まる。機体に不具合が起きた場合などには2次被害を避けるため海に機体を落とすことは適切だが、飛行ルートや事故時の詳しい状況が分からないので、不時着か墜落かは現時点ではっきりしない。
感想;
羽田沖飛行機事故は”墜落”と表現されています。
まだ、あの時の方が、機体の形が残っていました。
御巣鷹山のJAL墜落事故は、今回の防衛庁の定義だと、”不時着”になるのでしょう。
”墜落”だと、どこに落ちるかわからない。
オスプレイが民家に落ちるかもしれないという可能性を少しでも否定したかったのでしょう。
民家に落ちる可能性があることが、これまでのオスプレイの墜落事故と今回の墜落事故から明らかになったのではないでしょうか。
安全面ではまだ十分ではないということなのでしょう。
国民が政府から出される情報を正しく受け止めることなのでしょう。
戦争中の大日本帝国ニュースと同じになってしまいます。