新・桜部屋

主に伝統芸能観劇記。
その他鑑賞日記

イリヤ・ラシュコフスキー ピアノ・リサイタル

2007-10-31 23:34:16 | ききもの
2007年9月8日 彩の国さいたま芸術劇場にて;
スクリアビンの幻想曲目当てでたまたま目についたコンサートのチケットを購入して聴きに行ったわけですが、曲目はリスト編曲のヴァーグナーなど、
それはもう体力勝負の難曲ばかりでした。
23歳の若さのためか,節を歌わせて酔わせるというより技巧で驚かせるという典型的な若弾き。
右手のフレージングに対して左手がまるで別の意思を持っているかのように奏でる旋律が印象的でした。
あまり心に沁みる音楽ではなかったかしら、と思った矢先のアンコールにバッハのセレナード。
これはモスクワ音楽院伝統の「音楽を心でとらえるために一日のレッスンの際に必ず弾く曲」なのですよ。
すこし心を撫でられた気分になりました。

寛とふきたの北枕ツアー

2007-10-31 23:26:01 | ききもの
ほんとうに久しぶりに、何の前知識もなくライブを聴きに出かけました。
日程は2007年5月25日、場所はH大学近くのライブハウスにて。
前座なのだろうか、COSMOSとかいうバンドが出てくる。白くてもち肌で小太りの男が小芝居らしい動きをしながら上半身ラでサスペンダーをぴちぴちと鳴らしつつ哀切極まりない恋の歌を歌う。バックの青年たちはスレンダーで背も高くロックなイメージ。テクはすばらしい、ビジュアルもステキだ・・・ボーカルもマニア受けしそうなイメジ。フォークロアぽいフレーズも織り交ぜて曲が進むうちに、ステージに白塗りフロックコートで巻き毛のチョビ髭男が!!しかも暗黒舞踏を?!そして津軽三味線弾きの青年までが舞台上に!!
・・・さすが津軽は最北の地。うねる音に身をまかせて眼前の舞踏を堪能させていただきました。
北枕ツアーについて、全く先入観もなく拝見させていただきました。メインさんのライヴも鑑賞させていただきましたが、こちらの音曲について私は語るべきコメントがありません。趣味が合わなかったとだけ申し述べたいと思います。
※帰りしなにベースを弾いていた青年に聞いたところに由ると、暗黒舞踏の方は某地方公共施設の副館長だそうです。~津軽は深いなぁ。

鶏頭

2007-10-21 22:50:11 | 今様草木名彙
Celosia argentea;子供の頃、鶏頭の花が怖くて怖くて。
原種の鶏頭は赤子の頭ほどの大きさで、まさに「脳味噌」のイメージでした。長じて鶏頭と己の大きさに差が生まれ、鶏頭自体も品種改良や外来種との混交で花が小さくおとなしくなってきたように思います。
波羅奢、鶏冠草、韓藍(からあゐ)の名にあるように古来は染料として輸入したそうです。若葉は食用。
~それにしてもこの鶏頭畑はすごかった・・・

生姜

2007-10-18 20:52:24 | 今様草木名彙
Zingiber officinale;いわゆるジンジャーですね。
甘くてさわやかな花の香りが好きで庭に植えたら大変に根がはびこりまして、母に駆逐されてしまいました。
久礼乃波之加美(くれのはじかみ)・薑(はじかみ)といえば焼き魚の隣が定位置。若い生姜の根と茎を甘酢漬けにしたものです。

彼岸花

2007-10-15 00:18:47 | 今様草木名彙
・・・といえば、”gonshan gonshan♪”と聞こえてくる性。(幻聴?)
有毒にして救荒植物。鱗茎は晒せば良質のデンプンが採れ、煎汁は去痰・疥癬に効き目があるそうです。(ご利用は自己責任で!)
Lycoris,曼珠沙華,狐簪。
花を使ってびらびら簪を作ることができます。
髪に挿したひんやりとした感触を今なお思い出します。