新・桜部屋

主に伝統芸能観劇記。
その他鑑賞日記

日露交歓コンサート2005

2005-09-24 01:08:03 | ききもの
2005年9月22日 青森市文化会館

10数年前に、大阪のシンフォニーホールでの催しを聴きに出かけたことを思い出しました。
青森での開催は初めてのことだそうです。

さて、驚きの演奏者は:かのマルタ・アルゲリチの長女にしてビオラニスト、リダ・チェン・アルゲリチ。ウラジミール・アシュケナージの甥にしてピアニスト、ヴラディミール・スヴェルドロフ。アルゲリチの娘さんは奥目なところがよく似ていました。アシュケナージの甥っこさんは頬骨の形がよく似ていました。

閑話休題。

おそらく生まれて初めて生バラライカを聴きました。甘く、爽やかな音色。
ギターとの二重奏は技巧的にも音楽的にも素晴らしかったです。

ドミトリー・テデリン氏のソロはショパンの12の練習曲より1,2,3,4,5,11,12一気に弾くにはかなりの量ですが、さすがにロシアメソッド・・・早い箇所は更に早く、遅い箇所はなぜか遅く。スタンウェイにしては音色が甘くなかったのはなぜかしら、あまり鳴りが良くなかった模様。

特に恍惚とさせてもらえたのは、テデリン氏とフランシス・デュロイ氏(Vn)キリル・ロディン氏(ch)のショスタコビチ、ピアノ三重奏曲第2番ト短調の4楽章。
これは、この楽曲の旋律に音階に意味を持たせることができること。時間も空間も忘れる一瞬をもたらしてくれたことに感謝でした。儚い、音楽が聞こえる本当の瞬間を感じることができました。

ヴィラディミル氏のショパン・バラード1番は、甘く切ない・・・けれども音節の区切り、節の歌いが荒くて浸りきることができませんでした。

アンコールには「ふるさと」~これはまあ、「さくら〃」に並ぶアンコール曲ですわね。
そして、ピアノとバイオリンが次に選んだのは!!!
・・・会場内騒然、「冬ソナのテーマ」奥様慄然!!
〆には青森応援歌、タイトル失念。「青いなんとかのバラード?」
どういう仕込みをすれば、チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院関係者にあの選曲で演奏させることができるのかしら・・・。

日露の友好に乾杯