新・桜部屋

主に伝統芸能観劇記。
その他鑑賞日記

沈丁花;Daphne odora Daphne

2009-03-21 23:24:13 | 今様草木名彙
~春休みの香り。もうすぐ新学期だから何かを始めようと春休み中に企んで、結局は三日坊主の香り。
ぼってりと分厚い花弁が、子どもの頃にお気に入りだったヘアピンの飾りに似ているので懐かしい花。
香りが残ればいいなと乾燥させると、どうしようもない匂いしか残らない花。
花は丁字に香りは沈香に似たところからとか。芸香,七里香,佳客。

花を煎じてうがいに使えば風邪の予防になるように聞きましたが、毒性も強いので決して飲み下さないこと;
それが怖くて試したことはありません。

「生活と芸術~アーツ&クラフツ展

2009-03-07 00:24:42 | Weblog
美しくないもの・気に入らないものを身の回りで使わないこと
~19世紀末の英国に花咲いた、実用の美の系譜をたどる展覧会でした。
モダーンなデザインの食器を見ているとアールデコとどっちが先でしたっけな?と混乱するほどに洗練されたつくり。
昔から好きだったセセシオン様式のポスターや小物、珍しいものではベッドの展示までありました。
ロシア部門ではこれまた大好きな「うるわしのワシリーサ」の絵本が飾られていて、幸福感。
ドーバーを渡った「用の美」の心はヨーロッパ大陸を越えて日本へ「民芸」の流れとしてたどりつきます。
圧迫感さえ感じるほどに普請道楽な室内が再現されていて、最終的には座って一杯飲みたい気持ちになりました。
(2009.2.28上野・東京都美)