新・桜部屋

主に伝統芸能観劇記。
その他鑑賞日記

由紀さおりとピンクマルティーニ(2012/10/24 於:大宮ソニックホール)

2012-10-25 23:57:18 | ききもの
友人からのご招待で行って参りました。海外で大ブレイク中の由紀さおりのコンサートということで,全席ソールドアウト。
ピンクマルティーニはオトナの楽団で,サパークラブ(行ったことないけど)なんかでグラスを片手に聴いてみたい雰囲気です。ジャンルもシャンソン・ジャズ・ボサノヴァと多彩。構成員も多国籍で芸達者。ユニゾンでは7割くらいの力量で演奏していても,ソロになると本気度150%で聴かせまくるという力配分もオトナです。

さて,由紀さおりの登場とともに会場にあふれる期待感。鍛え抜かれた声の魔術,エフェクトをほとんどかけていないだろう生演奏であの安定感は驚異です。
1部の後半,バンマスのトーマスが音楽的暴走を開始。そう,昭和ムード歌謡ゾーンです。
完璧なバックバンド,直立不動で歌うスキンヘッド・ロン毛・赤いドレスの女。その曲はザ・マヒナスターズの「菊千代」・・・ステキすぎて腹がよじれました。
メリハリの効いた曲目の構成と分厚い音の渦。ピンクマルティーニと由紀さおりが「音楽で食べていっている」というプロ根性を感じました。
さいごはお客をステージに上げて,ジェンカを踊らせるという趣向付き。(登ってきました)
2時間(うち休憩20分)の濃厚な秋の宵でした。