新・桜部屋

主に伝統芸能観劇記。
その他鑑賞日記

10月16日(火)のつぶやき

2012-10-17 04:43:04 | つい太

トリフォニーでスドビン君を聴く。古典と近代の狭間で戸惑っているような音色。

スドビン君おぼえがき スカルラッティのまばゆいきらめきが遠のいていく,そんな少年期の終わりを感じさせる弾き手。 世界が鈍く輝く鉱物でできているような,スクリアビンの5番の音色。 CDを買ったので,恥ずかしながら終演後にサインをいただきました。 「あなたのスクリアビン,すっごい好き」と言ったら「ボクもお気に入りなん(意訳)」って答えてくれました。 良い演奏でありましたが,全体のまとまりが今ひとつ欠けておりました。ひとつひとつの曲がすばらしく仕上がっていても,演奏会全てをトータルで構成する能力というものがコンサートピアニストには不可欠なのだな,と感じるコンサートでした。