やました甲乙鍼灸院のあれこれ

はりとお灸の鍼灸をこよなく愛し、鍼灸の力を手に入れたいと日々孤軍奮闘中。

あきらめない夏(リハビリ篇)

2010年08月22日 | あきらめない夏:リハビリ篇
この気候のせいなのか、
えちん(私)の周りや
患者さんのお身内が体調を崩し
緊急入院するケースが多いようです。

鍼灸臨床の時に
相談を受けることが多くなっています。

脳血管障害で入院された方は、
軽ければ良いのですが
リハビリを必要とする障害が
残る方もいらっしゃる。

「リハビリだけで良いのでしょうか?」と
うちの鍼灸院の患者さん。

「病院の今の主治医にきちんと
 相談された方が良いですよ」と
 
答えることにしています。
(冷たいと思われる方もいるでしょうね)
 
ご本人の状況を診ていないのに
無責任なことは
申し上げられないのです。
 
差しさわりない回答になってしまい
ほんと すみませんあせあせ(飛び散る汗)
 

チューリップそこで、何かの参考になればと、
 
   わたしの20歳の頃の
 脳腫瘍のオペ前後のリハビリ入院、
 療養体験談etc…を
 少しアップしたいと思います。

前回のブログで説明させて頂いたように
わたくしの手術をお任せした病院は
当時 最先端の医療が集結した病院
 
と、言われていたようです。

ドクターも半端なく、
若き精鋭だったように思う。
いつも表現が大げさかしら?私は。
 
(看護師はじめ各スタッフも
 優秀な方々だったかと?)

(あくまでも、病院内の患者同士の
 うわさです。)

その当時の医学の常識では、
脳の運動神経にメスを入れることは、
二度とその脳神経が、
復活することはない!と
断定されていたし、
一般的にみなもそう信じていた。
 
とても絶望的なことばだ。
 
でも、、、
 
そこで、その時の若き主治医は、
わたしに伝えてくれた。

「今は、動かなくて可能性が少なくても、
医学が進歩し、
動かすことができる可能性が
出てきた時のために
決して諦めてはいけない。

その時のために
手足の筋肉がコウ縮して
曲がったままにならないよう
なるべく早めに
リハビリして下さい。」と。

そして、、、
その若き主治医の話はつづく。

「メスが入った脳神経は、
今の医学では復活できないが
その周りの脳神経細胞が
変わりの働きをしてくれる
可能性がある。」と。

「だから、リハビリを諦めないように」と
クールな口調でえちんに伝えてくれた。

いつもクールな口調の主治医の
その時の熱い言葉が
(ミスマッチな感じで)
妙におかしく感じられた記憶が。
 
でも、その言葉は、
真実のような気がして
とても勇気をもらえた。

当時の医学では
まだ解明されていない
ことは多いだろうと信じた。

世間一般の常識とされていることに
抗って生きてもいいかも?と。
自分の人生だもの。
と勝手にひそかに燃える
わたくしえちん。

「諦めて、次に待ってるのは
 絶望なんだから
 やるだけやればいいのよね」
 
と、、、単純なわたくし。

そんなかっこいいこと言いつつも、
すぐへこたれて、すねて、
そばにいる人に八つ当たりして
やっとこ、今ここまで
たどりついてるわたしです。

かなり話がそれてしまってますが、
 
とりあえず、私が伝えたいことは、 、

「何事も諦めモードにならず
焦らずやってみたらどうでしょう?」
 
ということ。

誤解のないようにとお願いしますが

効果の善し悪しがわからない(失礼!)

サプリメントや薬のみに

頼るということではなく

できるだけ副作用のないものから

まずは、、、

自分ができる範囲のことから。

という意味でご理解ください。

(もちろん、、、

 ご本人の感覚・意志が

 大切かとも思っていますので

 上記を必要に感じられる方も

 おられること思います。

 その際は、、、

 きちんと内容を調べて

 用いるのが大切かと。)

あとは、、、

ベッドから起き上がれないのなら

自分で負担のない程度に

手のマッサージ。

本人ができないなら、

周りの方がヘルプしてね。

(もちろん主治医と相談してね)

動きのイメージトレーニングも

かなり効果的かとも。

(当時のわたしは、

ほぼ毎日、動かない手に

テニスボールをにぎらせ

動くほうの右手を動かし

動かない左手の動きの

イメージをしていました。)

 

もちろん、現在鍼灸師のえちんは

最終的には鍼灸施術を

お勧めしたいと思ってますが。

周りも本人も焦らないことが肝心かと。

焦らず、しかし、怠けずで。

私のリハビリの場合は、

わたしが半ばあきらめモードに

なっても、諦めないわが父

はじめ、家族がいたから

ほんと助かりました。

わたしの主治医が「諦めないように」と

アドバイスしてくれたことも

本当に心強かった。

リハビリを受けつつ、鍼施術にも通った

(この時の鍼灸施術は数回でやめる)

この辺の鍼施術を中止した事情は、

いろいろあり、今回はスルーしますが、

みなさまは、

鍼灸施術を併用される際は

双方の医療担当者ときちんと相談して

みて下さいませ。

(今は賛成して下さる担当医は

 多いはずと信じています。)

   ** **

その後、リハビリ専門病院の

リハビリの担当の先生から

「このまま、ここでリハビリを

ずっと続けても

もうこの左腕

(わたしの麻痺側の左腕)は、

これ以上あがる可能性は

ないです!」と

またもや、、、

絶望的な宣告もうけたりしましたが…

   * *

このような宣告を受けつつ

様々な経過を経て

今現在、鍼灸師の私があります。

「ただただ、あきらめず前向きに

 すすんできた。」

とえらそうに申し上げたい

ところですが(笑)

 

へこんだり、すねたり、

人に八つ当たりして

(八つあたりは家族にね。ごめんね。)

わぁーわぁーぎゃぁーぎゃぁー

泣いたり、ぼやいたり。

(同じこと繰り返し書いてますね)

 

いろいろ紆余曲折が

あっての今です。

 

やっぱり、最終的には、

あきらめずコツコツかな。

とは思っております。

   * *

この辺の話をするとまた長引くので、

機会があればということで。

またまた長文になりすみません。

この辺でひと休み。

お付き合い下さり、

ありがとうございます♪

   * *

※「インフォームドコンセント」

 という言葉自体が

 まだ知られていなかった時代に

 当時のドクターは、

 きちんと言葉かけをして下さいました。

 それが、真摯に医療に

 従事されている方々の姿勢かと

 感じた次第です。

 

 当時、ずぶの素人のえちんの

 医学知識のレベルの低さゆへ

 どこまできちんと理解できていたか

 いささか疑問点もありますが。

 上記に記載したような理解に
 
 なっております。
 
 そして、、、
 
 当時の各部門のスタッフの方々に
 
 感謝しています。
 
 有難うございました。

 

 

 

「やました甲乙針灸院」

(大阪市内JR玉造駅徒歩5分)

※2022(R4).11月東成区へ移転。

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と有難いです。

 

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ご了承のほど

宜しくお願いします。

 

※少人数のリアルお茶会などに

お声かけて頂けると

うれしいなぁ。

 

舌診やお灸のよもやま話など

ご一緒におしゃべりできたら

なお、うれし♪

 

ただ今、zoomお茶会も検討中。

どなたかご教授のほど

よろしくおねがいします~♪

 

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1 コメント

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えちん先生の実体験から生まれた言葉は、重みがあ... (かほ)
2010-08-26 11:50:41
えちん先生の実体験から生まれた言葉は、重みがありますね。
西洋医学でも東洋医学でも、患者さんに「治る事を諦めないで」って思う気持ちは同じなんだと、今更ながらに気付きました。

私も西洋医学のお陰で今があるのを忘れていました。…でも、やっぱり『東洋医学でないと!』と思います。
早く、えちん先生のように患者さんに上手く伝えられるようになりたいです。
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