ポーランドからの報告

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枝の主日

2007年04月01日 | 日常生活

今日はカトリックの 枝の主日 です。復活祭一週間前の日曜日のこの日、ポーランドの街角のあちらこちらで、きれいに飾り付けをした棕櫚(シュロ)の枝-パルマ(palma)をもって教会に向かう人の列に出会います。

この枝の主日は、キリストがロバに乗ってエルサレムに入城した際、出迎えた民衆が棕櫚の枝を持って歓迎したことに由来しており、聖枝祭(せいしさい)、受難の主日、主のエルサレム入城、棕櫚の主日(プロテスタント教会)、枝の祭り、花の主日など地域や宗派によって沢山の呼び名があります。ポーランド語では 棕櫚の日曜日-Niedziela Palmowa と呼ばれています。

  

ポーランドではこの日、きれいに飾りつけをした棕櫚の枝を教会に持って行き、聖水でお清めをしてもらう習慣になっています。枝の主日に持っていく棕櫚は、シュロやナツメヤシ、オリーブなどの枝が使われますが、ポーランドは寒冷地であるため、猫柳で代用されることもあります。これらを組み合わせたものに、ドライフラワーや簡単なアクセサリーなどできれいに飾りつけをします。そして一家で正装をして、この棕櫚の枝を手に教会に向かいます。復活祭終了後、この棕櫚の枝は翌年の「灰の水曜日」で燃やして灰にし、灰の祝別式と塗布式に使用します。

毎年この時期になると、街の中央広場に並ぶ露店に、きれいに飾りつけをされたパルマが沢山売られており、とてもきれいです。またこの日は、キリストの受難に対して悲しみを表わす意味で、教会内の礼拝堂やイコン・絵画などを紫の布で覆うしきたりになっています。

今日から復活祭まで、聖週間が始まります。


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2 コメント

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猫柳 (kimmie)
2007-04-01 16:52:24
おはようございます。サチコさんのおかげで謎が解けました。先週の市場の日に謎な飾りが売られていたので「なんだろう???」収穫祭っぽい秋な感じなものが春の花たちのそばにあったので...市場に行くと季節を間近に感じることができるので大好きです、しかしいつも見慣れない飾りを発見しては「???」そして数日後に遅まきながら謎が解けます。
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Unknown (ぴっちゃん)
2007-04-02 22:20:11
今日、日本のテレビのニュースでもこのポーランドの行事が紹介されてましたよ。ポーランドには棕櫚がないから他の植物で棕櫚の木を模した長大な棒を作り、地面に立てていました。高さ30メートルはあったそうです。
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