ポーランドからの報告

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名門ヤゲウォ大学

2006年06月20日 | 歴史

クラクフは学生の街です。毎年新学期のシーズンには大勢の若者が町にあふれ、逆に大学が夏休みになると、街全体がなんだかひっそりとしてしまいます。

クラクフのヤゲウォ大学は、プラハのカレル大学に次いで、ヨーロッパで2番目に古い歴史を持つ名門大学です。14世紀、時の大王カジミエジュ三世によって、官僚を養育する目的で創立されると、16世紀には南欧で発生したルネッサンスをいち早く取り入れ、東欧ルネッサンス文化の担い手となりました。地動説を唱えたコペルニクス、ローマ法王ヨハネ・パウロ二世など、ポーランドの歴代の著名人がこの大学で学んでいます。



現在でも、ワルシャワ大学と共に国内トップレベルを競い、物理学や情報科学、医学のレベルが非常に高いことで知られています。英語で学べることから国外からの留学生も多く、特に2004年5月にポーランドがEUに加盟してからは、北欧からの医学生が目だって増えました。

写真は15世紀から残るゴシック様式の大学校舎、コレギウム・マイウス。まるで中世にタイムスリップしたかのような、とても素敵な空間です。構内には、自然科学や歴史などに関する6つの博物館が入っており、コペルニクスが天体観測に使った天球技も展示されています。


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