ポーランドからの報告

政治、経済からテレビのネタまで、詳細現地レポをお届けしています!

ザリピエ村訪問記 3 フェリツァ・ツリウォーヴァ

2007年04月26日 | 特集

フェリツァ・ツリウォーヴァ・Felicja Curyłowa (1904-1974)は、ザリピエ村出身の女性画家です。

   

ザピリエ村のペインティングアートは、このツリウォーヴァが最初に始めたことによります。その後、村の女性がツリウォーヴァからアートを習うことで、村中に広まりました。

   

ツリウォーヴァの死後、その住居がタルヌフ地方博物館に買い取られ、タルヌフ地方博物館分館・フェリツァ・ツリウォーヴァの家 Muzeun Okęgowe w Tarnowie - ZAGRODA FELICJI CURYŁOWEJ w ZALIPIU として、観光客に開放されています。

   

村の共同墓地にある、フェリツァ・ツリウォーヴァのお墓。墓石にもきれいなお花のペインティングがされています。

ポーランドからの報告


ザリピエ村訪問記 2 村で見られるペインティングアートの数々

2007年04月25日 | 特集

ザピリエ村のペインティングアートは、この村に住んでいた著名な女流画家、フェリツァ・ツリウォーヴァ(Felicja Curyłowa, 1904-1974)が始めたことによります。

   
   

その後ザリピエ村の女性がツリウォーヴァからペインティングアートを習うことで、村中に広まりました。厳しい寒さが続く長い長い冬の間、娯楽もあまりない小さな田舎村で、ペインティングアートは時間をつぶすのに最適なホビーであるからです。

    

ザリピエ村の女性の多くが、このペインティングアートに興味を持ち、アート作家として活躍しています。またザリピエ村の女性が近隣の村の男性と結婚することにより、嫁いだ先でもアート製作が広まり、いまや近隣のいくつかの村でも、ザリピエ村風のペインティングアートが見られるそうです。

   
   

とりわけ毎年6月のペインティングコンテストの前後に訪問すると、実際に村の女性がペインティングをしている様子もみることができます。

ポーランドからの報告


ザリピエ村訪問記 1 ザリピエ村

2007年04月24日 | 特集

ポーランド南部のとても美しい村、ザリピエ村(Zalipie)を訪れました。

ザリピエ村は、マオポルスカ県、ドンブロフスキ郡、オレスノ市に属します。村の総面積約8平方km、人口はたった800人程度の、非常に小さな田舎の村です。

   

この村は、家々にとてもきれいなお花模様のペインティングがされていることで有名な村です。家の外壁、内壁、暖炉、天井から、庭の東屋や犬小屋、池にかかる橋や井戸など、ありとあらゆるものに、村の女性によって施された、色とりどりのお花模様のペインティングがされており、観光客も気軽に見て回ることができます。

   

以前からポーランドでは、知る人ぞ知る観光名所として人気がありました。また日本でも、昨年フジテレビの番組「あいのり」で紹介されからにわかに知名度が上がっており、日本人観光客も年に何人かおとずれています。

   

ザリピエ村には、このように花模様のペインティングがされた民家が点在しており、車で見て回ることができます。(地図で見ると隣接しているように見えますが、実際には個々の家はかなり離れており、徒歩ではきついと思います。)

   

地元の人は外国人慣れしており、個人の家の外壁などの写真をとっても、とくに嫌がられることはありません。ただ撮影OKなのは外壁だけで、原則として民家の中には入れません。ザリピエ村の民家は室内の暖炉や内壁・天井などのペインティングもとてもきれなので、本当はこちらも是非見たいところですが。。。宿泊施設として旅行客に宿を提供している家が二・三あるようですので、村の文化センターに問い合わせてみるとよいと思います。

ポーランドからの報告


1zl プレッツェル

2007年04月23日 | レストラン・ショップ

クラクフ旧市街を歩いていてよく見かけるのが、路上パン屋さん。写真のようなプレッツェルとよばれる丸いドーナツ状のパンを売っています。

  

ポーランド人は伝統的に外食はほとんどせず、ご飯は自宅で家族そろってとるのが普通です。でも仕事や学校の都合などでちょうどおなかがすいたときに家に帰れない人は、この路上パン屋さんでプレッツェルを買って食べるのです。

値段は1zl前後(日本円で45円程度)、こんなに安いのに、ひとつ丸々食べれば2・3時間は腹持ちする、大変な優れものです。

ポーランドからの報告


ポーランドがユーロ2012開催地に決定 2

2007年04月22日 | イベント

ウクライナとともにユーロ2012の開催地に決定し、おおいに盛り上がっているポーランドです。

ところで最近よく聞く言葉が -Czy zdonżymy? 間に合うのか?-

サッカー選手権・ユーロ2012では、ポーランドでは、ポズナニ、ワルシャワ、グダニスク、ヴロツワフの4都市が、ウクライナでは、キエフ、リボフ、ドニェプロペトロフスク、ドネツクの4都市、合計8都市が競技開催地となります。これらの都市では、これから2012年までの5年間で、スタジアムやホテルなどの整備に追われることになります。それに加え、鉄道や高速道路などの未整備が指摘されており、これから急ピッチでのインフラ整備作業に追われることになります。

ここで問題な点は、ポーランド・ウクライナとも欧州有数の国土が広く、ポーランド北部のグダニスクと、ウクライナ南東部のドネツクでは実に約2000kmもはなれていることです。これは北海道から鹿児島までに匹敵する距離ですが、その間に高速道路が50km以下であることから、高速道路の建設を急ピッチで進める必要があります。

ポーランドでは、建築業界・土木作業業界での労働力の不足が指摘されています。これらの業界で働く若者が、ポーランドよりも賃金の高いイギリスやアイルランドなどに出稼ぎに出てしまい、国内では逆に深刻な労働力不足となっているためです。18日の共催決定を受けて、19日に開かれた記者会見では、早くもヤロスワフ・カチンスキ首相が、「建築・土木作業業界での労働力の不足の問題については、中国などアジア地方から労働者を補充する」と発言しており、多方面からの投資計画が進められています。

ポーランドからの報告