旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

持ち物リストのすすめ

2013年04月24日 | 旅のノウハウ
 以前はやっていなかったのですが、最近、私は渡航前に簡単なものでも持ち物リストを作成するようにしています。これは結構早い時期から作り始めるもので、たとえば今週末からのスーパーカブで旅するタイ北部の持ち物リストは4月の第一週には作り始めたものです。
 
 持ち物リストというと、なんだか子供の頃の遠足や修学旅行が思い出されて、大人になってから自分用に作成するのは、どこか幼い事のような、あるいは自分の頭の悪さ加減を認めたような印象から抵抗があったのですが、最近は自分の頭の悪さ加減を平気で認める事ができるようになったので、子供の頃に帰ってリストを作成します。

 私は意外と気が弱いのか、オフロードファンライドの添乗なのに、現地についてからオフロードブーツがかばんに入っていない事に気が付いて大慌てをしたり、成田空港でお客様を目の前にしてからパスポートが見当たらずに大慌てをする”夢”を渡航前になると何度も見る事があって、そういう心配事を心から追い払って、心を平静に保つ目的で始めたというのが根本的な理由ですが、作るようにしてみると他にもメリットが沢山あることがわかりました。

 まず、当然ですが、忘れ物が無くなります。リストそのものに載せ忘れた場合はダメですが、リストにさえ載せていれば荷造りの際は機械的に詰めていくだけなのでリスト作成段階に検討を重ねていれば後は安心です。事前に買い足したり買い替えたりする準備が必要な物にも早めに気が付くことができるので全体的に準備に余裕を持たせることができます。

 次に、余計な荷物を減らすことができます。荷物を詰めながら持っていくかどうかを検討していると、考えるのが面倒になって”とりあえず持って行こう”という結論になって持って行き、現地では結局全く使わないという物がいくつも発生します。事前にリスト上で検討することで”とりあえず持って行く”ものを排除することができるので結果的に荷物は減らすことができます。私の場合、荷物を一通り詰めた後、鞄に余裕があると、なんだか不安になって”それじゃあTシャツとパンツをもう1セット、念のために入れて行こうか”という事を何度も経験してきましたが、リストを先に作成している今は、自信をもって鞄に余裕を持たせたまま出発できます。

 旅行中、宿で荷物を解いて宿泊し、次の出発のために再び荷造りする際にも宿に忘れ物をしないようにする対策として使う事もできます。

 先日、"旅ノート・散歩ノートのつくりかた”という本を読んでいたら、荷物リストは実際に旅行中に使ったものだけ○を付けて、持って行ったけれど実際には使わなかったものを次回除外することで荷物を減らすというアイデアが出ていて、なるほどとは思いましたが、私はそこまで厳密な荷物管理はしていません。いや、事前のリストに載せる段階でよく選択しているので、実際には使わなかったものはほとんどありません。過去のデータの活用という意味では前の同じコースのツアーの際のリストなどを活用すればカッコいいのですが、なぜか毎回、イチから作り直しています。

 何日も前に作成するというのが一つのコツで、出発までの間に思いついて追加するものもありますし、やっぱり要らないと思いついて省くものや、数を調整するものなどなど、リストの完成度を出発前日までに向上させて、買い足すべきものは買い足して前日に一気に荷造りします。

 皆さんも次の旅行では一度持ち物リストをお試しあれ。

人気ブログランキングへ


最新の画像もっと見る

コメントを投稿